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2025年11月29日 社長ブログ 社長コラム
価値観との対話:“契約してもらう”のではなく、“仲間になってもらう”

このシリーズでは、
家づくりの現場で私が感じてきた
「ちょっとした違和感」や
「本当に大切にしたいこと」を、
ひとつずつ言葉にしています。
素材や性能、デザインや価格
選択肢があふれる今の時代だからこそ、
「何を選ぶか」よりも、「どう選ぶか」が
問われていると感じています。
家づくりは、
間取りや設備を決める作業ではなく、
“自分たちらしい暮らし方”を
見つける旅だと思っています。
このシリーズが、あなた自身の価値観と
向き合うきっかけになれば幸いです。
■ その瞬間、空気が変わる
住宅会社として「契約をいただくこと」は、
もちろん大切なことです。
でも私は、この言葉を使うとき、
いつも少しだけ心の中で
引っかかるものがあります。
「契約してもらう」という響きには、
どこか“売る人”と“買う人”の
壁があるように感じるからです。
でも、家づくりって本来、
一緒に伴走をするプロジェクトのはず。
だから私は、こう言い換えたい。
「契約してもらうのではなくて“仲間になってもらう”」と。
■ 売り手と買い手じゃなく、“同じゴールを見る人同士”に
家づくりって、決めることも多いし、時間もかかります。
間取りも、素材も、スケジュールも、予算も……
その中には、意見がぶつかることや、
思いがすれ違うこともある。
だからこそ、関係が
「売り手と買い手」では弱いのです。
“この家を一緒に完成させたい”と
思える仲間になること
その方が、お客様にとっても、
私たちにとっても、
ずっと自然で力強い関係になる。
■ 仲間になるには、信頼が要る
仲間になるというのは、
「仲良くなる」という意味とは少し違います。
こちらが考えた提案に対して、
お客様が「それ、いいですね」と頷いてくれるとき、
そこには信頼がある。
逆に、「他社の方が安いんで」と比較だけされるとき、
そこには信頼ではなく、
“商品としての家”しか見られていない。
値段やスペックだけではない、
“想い”に共感してもらえるかどうか。
それが、仲間になれるかどうかの分かれ道なんです。
■ 契約はゴールじゃなく、スタートなので、
「契約したら終わり」ではない。
むしろそこからが、本番です。
契約を頂くことが目的になってしまうと、
その後の関係性がどこか形式的になってしまう。
でも、“仲間”としてスタートすれば、
「どうしたらこの人がもっと気持ちよく暮らせるか?」
という視点で、ずっと動ける。
打合せも、現場も、アフターも。
全部が“自分ごと”になる。
■ 私たちは“味方”でありたい
家づくりって、時に不安になることもあるし、
迷いも出てくるものです。
そんなときに「この人が味方だ」
と思ってもらえるかどうか。
「売る人」ではなく、「寄り添う人」でありたい。
だから私は、説明の時にも「営業トーク」は使いません。
代わりに、“お互いに納得できるまで話す”
ことを大切にしています。
■ 信頼してもらうために、先にこちらが“信じる”
「この人、本当にうちのことを考えてくれてる」
そう思ってもらうためには、
こちらが先にお客様を“信じること”が必要です。
過去に
「どこで建てても一緒やと思ってました」
と言っていたお客様が、帰り際に
「ここで建てたい気持ちが強くなってきました」
とつぶやいたとき、
私はその変化に“関係性の質”が
変わったことを感じました。
■ 家づくりは契約のためじゃなく、人生のために
家は商品かもしれません。
でも、家づくりは商品販売とは違います。
その人の暮らしや人生に寄り添うものです。
だからこそ、「契約してもらう」という目線から、
「一緒に歩む仲間になる」という姿勢へ
それが、これからの工務店にとって
大事な価値観ではないかと私は思っています。