社長BLOG 家づくり奮闘記

原点回帰へ

住宅業界の変化するスピードは非常に早いです。

日本の住宅は昔は当たり前ですが、「木」「土」「紙」で出来ていました。

地元の大工や職人たちが、地元の木で地元の人の家を建てていました。まさに地産地消です。しかし戦後、海外の住宅文化が入ってきて、軽量鉄骨の家やプレハブ住宅、ツーバイフォーの家が沢山建てられました。

そして現在、近所を歩いても多種多様な家が立ち並んでいます。

今年に入ってからは空前のエコ住宅ブーム。省エネ、創エネ…

携帯などの端末から自分の家のエネルギーの消費が見えるなどの、通称スマートハウス。

決して悪い方向では無いと思います。

しかし、昔当たり前のようにあった住宅の玄関の広さ。大きな土間。近所の人が来れば、靴を脱がずに腰をかけて話す文化がありました。

たかだか土間かも知れませんが、住宅に土間があるのには、「近隣と繋がる」という意味があったと思うのです。それが今は住宅のプランでは玄関は真っ先に無視される空間です。

1坪もあれば贅沢の方です。靴は大きな靴箱にしまえばいい。
そんな事より、最新のキッチンやお風呂の設備にお金をかけ「見た目」を重視するのです。

かっこいい家。
シンプルな家。

その家の軒は全くありません。真四角な家は今の流行です。
そして、自家発電して蓄電でもすれば立派なスマートハウス。

各時代に求められている家は確かにあるでしょう。

でも、家は「流行りで作るもの」ではありません。売れる家なんてありません。私はそう思います。

昔の家は、家の真ん中に大きな大黒柱があり、田の字で計画されていました。高温多湿の日本は夏はジメジメ冬はカラカラとなります。

紙でできた襖や障子で仕切られた家では、建具を開ければ部屋の中に風が通ります。親戚が集まる、お盆や正月には建具を取り外して、大広間にしていました。

京都の町に建つ古い家は、改修をして住んでいる方が数多くいます。それは「手を入れてでも残す価値」があるからです。

本当のエコとは、いいものを長く使うことなのです。

プランも軒も素材も確かに、土地の大きさもありますし、予算の問題もあります。今の時代、近所付き合いなんて言ってたら笑われるかもしれません。

でも私たち住宅屋が流行に流されて、今売れる家を作っていたら、将来はもっと悲しいことになるでしょう。目先の利益にばかり目がいっている人が本当に多い業界です。

私は社寺仏閣が好きです。そして歴史ある町並みも好きです。

理由は分かりません。理屈ではなく五感でそう感じます。そして何より落ち着きます。
昔の作り手が作った建築物は、凛とした表情をしています。

原点に帰るだけでいい。

そう信じて粛々と家づくりをしていきます。




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