社長BLOG 家づくり奮闘記

本物の家とは

私は現場出身の人間なので建売住宅、ハウスメーカー、設計事務所、リフォームなどの仕事を自分の手で経験をしてきました。その経験は今現在、本当に役に立っております。自分が下請けの時に納得が出来なかった事、理不尽な事、当時の自分の力ではどうする事も出来なかった事を自分で信じた家を建てると決めた時から全くの逆の事を真面目に行ってきました。

 

私は大工の時に自分が家を創りながら施主様と対話をする事を大切にしてきました。特に大型リフォーム【当時はリノベーションという名称は無く、改造工事なんて言ってました】にやりがいを求めており、大型リフォームは長く愛着のあるお住まいを建て替えをせずに間取りを大きく変更をして柱を抜いたりしながら耐震性能や断熱性能も高めていく工事です。

 

新築工事では基礎から着工を行い土台、上棟という流れになりますが、新築工事の上棟後の状態にするまで、大型リフォームの場合は、手で解体を行い柱や梁を抜いたり入れたり、補強をしたりしながら、水平、垂直を出していきます。そうして新築の上棟後の状態にするまで、ざっくりですが約1ケ月以上かかるのです。この状態になれば、もうあとはどこの大工さんが施工をしても大丈夫と安心するぐらいの気持ちになったものです。

 

この作業は完成すれば目に見えない仕事です。私は変わっている大工だったので、この目に見えなくなる仕事が大好きでしたし、ここに自分の存在意義を感じておりました。

 

大型リフォームは機械で大きく壊す事が出来ないので、ほぼ手仕事で解体を行います。

 

私が30才ぐらいの時だったと思いますが、北摂で大きな家を3ケ月ぐらいかけてリフォームをした時の事です。解体をしていく作業って大工さんからしたら実は簡単なんです。自分で創れるって事は解体のやり方も分かるんです。逆の仕事をしていけば実は簡単に解体は出来ます。

 

しかしその家は中々、解体が進まない。何故か?

 

30年以上前に建てた大工さんの仕事のレベルがすごく高かったからです。ここまで見えない箇所にひと手間、いや二手間をかけて仕事をしているのか。そう感動した事を鮮明に覚えております。大工としても大変勉強になりました。

 

この家は地震にも強いはずだし、気持ちを込めて丁寧に仕事をしているな、と思いました。

 

しかも、この大工さんの仕事って目に見えない箇所へのこだわりが大半なんですね。もちろん化粧仕事もすごく丁寧です。しかしこれは当たり前の事です。

 

目に見えない箇所に手間をかけて仕事をする事は非常に重要だと私は思います。

 

住宅では地盤改良工事、基礎工事、屋根工事、防水、ラス工事、左官下地、大工工事のボード張りまで、電気配線工事、水道配管工事などは、ほぼ隠れる仕事になります。

断熱、構造、気密など家の性能に関係する事も全て隠れます。

 

隠れる仕事だから適当にする職人さんも残念ながらこの業界には存在しますし、それを何とも思わない元請け業者も多数存在します。

 

そしてこの事実は素人である施主様にはほぼ分かりません。こういった事を事前に防ぐ方法は検査という方法があります。検査と言っても自社検査と第三者検査、施主検査もあります。そして現在の業界の法律では原則2回から3回の検査しか義務付けされておりません。

 

私が言うのも変ですが、義務付けされている検査のレベルは低いです。昔に比べるとまだ厳しくなりましたが、まだまだ一生に一回の高い買い物と言われている住宅の検査体制は構築されていないのが現状です。

 

意識の高い会社さんでは第三者の検査機関に依頼をしておりますが、第三者の検査機関にもやはりそこの会社の考え方があるので、良し悪しがある場合もあります。

 

私は自社検査というのは一番問題があると思います。なぜならば私を含めて人間は自分には一番甘いからです。自社検査ほど隠ぺいなんて簡単に出来ると思います。もちろんこれも意識の高い会社さんは自らチェックリストを作成して厳しい検査体制を自社にて行っている会社さんも多数存在するかとは思います。

 

しかし、家が完成して検査が出来る、見える事ってたかだか知れてます。化粧工事ですから。傷が付いているとか、少し付けた物が歪んでいるとか、クロスのここが気になるとか…

 

もちろん見た目も大事ですが、最初は綺麗でも住んでいれば何れ傷も付きますし、付けた物も歪んできます。壁紙なんて汚れて当たり前ですよね。室内の壁でも内部建具の開け閉めに伴う振動や、家は揺れますので構造上問題の無い軽微なクラックなんて起こって当たり前です。

 

目に見えないもの、隠れる箇所、壁の中、基礎の中、断熱材、構造箇所など沢山のポイントは全部隠れていて、そしてその場所は天災の際はもちろんの事、日々の光熱費にも影響を及ぼします。もちろん化粧材は出来る限り自然界のものを使いたいです。空気環境って大事ですよ。もちろん匂い、手触りなどもです。安心安全な素材に囲まれて暮らす事は私は譲れません。

 

そうして、目に見えない箇所を徹底的に考えてこだわる。

 

見えないからこそ丁寧に手間を惜しまずに仕事をする。

 

私はそういった家が住む人の事を真剣に考えた本物の家だと定義します。

 

大量生産、大量消費がされる時代だからこそ、本物の家をこれからも建て続けます。

 

今から50年、いや100年後の大工さんが当社の家を解体した際に、良く考えて仕事をしているな、と思ってもらえる家を建てていきたい。そう思います。

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