【アンケート】根強い人気を誇る木造ハウス、その理由に迫る!
2018.08.04鉄筋コンクリートの住宅も増えているところ、今もなお高い人気を誇る木造の家。これからマイホームを建てる人や賃貸で借りようとしている人も、やはり気になるのは家の材質です。これによって住み心地は決まると言っても過言ではないでしょう。木造の家にどんな魅力を感じるのか、メリットは何なのか、木造に求めるところはどこなのかアンケートを取ってみました。
【質問】
あなたが「木の家」に求めるものはなんですか?
【回答数】
調湿作用:20
抗菌作用:4
木目の美しさや手触りのやさしさ:63
鉄骨造やRC造にくらべ坪単価が安い:7
将来の増改築・リノベーションのしやすさ:6
木造で最も重視されるのは【木目と手触り】
アンケートで最も高い結果となったのは、木目の美しさや手触りのやさしさでした。
・鉄筋の家にはない、独特な温もり・雰囲気が魅力だと思うから、木の家を建てるとしたら、見た目や美しさにもこだわりたい。(20代/女性/無職)
・木を見たり触ったりすると自然を感じられ、穏やかな気分になるからです。木目の美しさ、触感には癒やされます。(60代/男性/無職)
・木造建築には、鉄筋にはない温かみがあると感じるから。和風で、日本らしい建築ができると思う。(20代/女性/正社員)
やはり鉄筋コンクリートでは見ることの出来ない木造による木の見た目の美しさや温かさが最も高く評価されました。日本の四季折々をより感じられることや、元々建てられていた近隣住宅との景観の良さも相まっているのが分かります。森林の中にいると心が安らぐ、落ち着くといったリラックス効果を木造の魅力として挙げられているのは、住む人が安らげる場所を造りたいという気持ちの現れでしょう。
木造の調湿作用に高い期待を寄せている
木目の美しさや手触りのやさしさに次いで、調湿作用、鉄骨造やRC造にくらべ坪単価が安い、将来の増改築・リノベーションのしやすさ、抗菌作用という順になりました。
・湿度の多い日本では、石材やスチールよりも木材を使用した方が、家のライフサイクルを長くすることができるため。(50代/男性/正社員)
・木材は天然の素材で鉄筋や合成樹脂にはない適温・適湿を保つ働きがあると聞いたことがあるため。(50代/男性/無職)
・木は、夏は湿度が高く、冬は乾燥するという、日本の気候に合った建築素材だと思います。(40代/男性/個人事業主)
・予算を低く済ませられる事、耐久性の低さを補えるだけの改築・リノベーションのしやすさがある事(20代/男性/個人事業主)
・通気性の良いイメージがあるので、結露によるカビを防いでほしいから。(40代/男性/正社員)
天然の木材を使用することによって木の調温・調湿・抗菌の効果が期待され、快適に長く住むことができるという点が、日本の気候に合っていると感じる人が多く見られます。夏は湿度が高いのでジメジメしやすく、冬は暖房での温度調整もあり乾燥しやすい日本ですから、家自体が調湿してくれる木製だと住み心地が良いという木の性質に惹かれるようです。更に、木造住宅の値段の安さもあり、将来的にリフォームが必要になっても金銭的負担が少ないというメリットもあることが分かりました。
木造による温かさと快適さは木ならではの魅力
このアンケートでは見た目の美しさ・温かさや手触りの良さといった木造だからこそ感じられる和の心と共に、調温・調湿など木が本来持つ性質によって日本の住宅に適していると感じている人が多く見られました。また、長く住むにあたってリフォーム・リノベーションすることも視野に、木の自由度の高さも人気のひとつです。
海外の住宅メーカーなどが増加し、石造りやコンクリート住宅の建築も進む現代では、住む国・地域の気候や立地条件で住宅の材質を変えるという考えも必要になるのでしょう。
■調査地域:全国
■調査対象:年齢不問・男女
■調査期間:2018年04月04日~2018年04月18日
■有効回答数:100サンプル