更新情報
2025年06月08日 社長ブログ
思いをかえれば行動が変わる
「仕事がうまくいかない」
「部下が思うように動いてくれない」
そんな相談を受けることが、
これまでに何度もあります。
そのたびに私は、こう聞くようにしています。
「その人、自分でこうなりたいって思ってるか?」
結局のところ、
人って思いが変わらないと、
行動は本当の意味で変わりません。
私自身も、若い頃は全くできていませんでした。
兄と一緒に始めた工務店の仕事。
「仕事を頼まれたからやる」
「とにかく食っていかないとあかん」
そんな感じで、
どこか受け身でやっていました。
正直、目の前の作業を「こなしてる」だけの日々。
それでも仕事は成立してるように見えていた。
でも、心のどこかで「なんか違うな」と感じてたのを、
今でも覚えています。
そんな私の心が変わったのは、
とあるお客様の言葉がきっかけでした。
「ありがとう。こんな家を建ててもらえて嬉しいです」
その言葉をかけられたとき、
なんか胸にズドンと来たんです。
「ありがとうって、こんなに重たいんやな…」と。
そこからです。
ただの仕事やった「家づくり」が、
「この人のためにやる仕事」になったのは。
不思議なもので、思いが変わると、
図面の見方も、職人さんとの会話も、
材料の選び方も変わってきました。
自分の中に「こうしたい」が生まれたら、
自然と動きたくなる。
でも一方で、
いまだにやらされてる感で働いてる人もたくさんいます。
「上司が言うから」「マニュアルにあるから」
その気持ち、正直よく分かります。
私も昔そうやったし、
今でもふとそうなる時があります。
そういう時って、自分では気づかんうちに、
矢印が全部「外側」に向いてしまってるんですよね。
「会社が悪い」
「相手が分かってくれない」
「環境が整ってない」
でも、やりたいと思った瞬間から、
矢印は自分の中に向く。
「どうすればもっと良くなるか」
「自分が何を変えればいいか」
そういう視点に変わるだけで、
行動が変わるスピードは一気に上がります。
部下を育てる立場になって、
つくづく思うことがあります。
「行動を変えさせよう」とするより、
「思いが芽生える環境」をつくる方がよっぽど大事やな、と。
誰かの期待に応えたい。
この仕事が好きや。
自分がやりたいからやる。
そんな動機の火種が、
どこかにあるかどうか。
それをどう見つけるか。
どう育てていくか。
だから私は、
「行動を正そうとする前に、思いを見直すことが大事や」
と、社員にも自分自身にも、いつも言い聞かせています。
行動は「結果」
その根っこにある思いが変われば、
結果は自然に変わっていきます。
そして、その変化の始まりは、
「自分はどうなりたいんやろ?」
という、たったひとつの問いから始まるのかもしれません。