縁 創建工房 代表の松藤です。
今回は、「木の街並み」について。
創建工房は、注文住宅専門の工務店です。
この23年間で、約200棟の木の家を建ててきました。
1棟、1棟、本当に思い入れがあります。
お客さまの伴走者となって、お客さまの想いをカタチにする注文住宅を手掛けることは、
本当にやりがいのある仕事です。
と、同時にどうしてもジレンマも抱えていました。
それは、お客さまが購入された土地は、すでに数十年前に開発された町の一区画。
どんなに想いのこもった木の家でも、一歩下がって俯瞰的に景色を見れば、
周囲は全くテイストの異なる家が建ち並んでいます。
特に土地に限りのある大阪では、ほとんどがそうならざるを得ません。
どうしても、何かが足りない・・・。
そう思ってしまう理由は、ある原体験があるからです。
駆け出しの頃、勉強のために訪れたとある住宅地は、
経年美を追求した木の家が並ぶコミュニティ。
心の底からため息が出るような、すばらしい「街並み」が広がっていたのです。
設計プランも大切だが、このように外観も意識をして、地域の方々にとってもほっとできる「街並み」をいつか創りたい!
そう誓ったのでした。
こうして、これまで『春日元町プロジェクト』をはじめ、小規模ながら数棟のコンセプトハウスを手掛けるなど実績を積みつつ、
今回ご縁をいただき、いよいよ門真市下島町に8区画のプロジェクト『縁 village』を立ち上げることになりました。
8棟揃う、木の街並み。
街並みを創るのですから、ただ家を建てて売るだけではありません。
街並みが完成後、20年後、30年後、50年後、そして100年後・・・と、
私たちには、その街並みを守り続ける使命があります。
ほっとする街並みを地元に残し続ける。
「木の街並みプロジェクト」には、そんな想いを込めて取り組んでいきます。