更新情報
2025年01月12日 社長ブログ
真実の話
数年前のコロナ禍から複数の理由により
この3年程度で価格が上がりました。
言い出せばキリがないですが、
1、土地価格の高騰
2、材木の高騰(ウッドショック)
3、他、建築資材に関わる材料などの高騰
私どもは住宅を建築していますが、
同じ家、素材、間取り、性能の家でも
時期によってお客様から頂く金額が変動することには憤りを感じます。
ここ3年程度で建築費用は
全国平均約300万~500万程度アップしたように思います。
家は基礎工事から始まりますが、
コンクリートの価格もアップしたので、
いきなりのスタートから価格がアップしたという事になり、
また基礎工事の前に地盤が軟弱地盤の場合は地盤改良工事が必要になります。
改良工事にはコンクリートや鉄を使う工法が多いので、
こちらも価格アップしました。
家づくりに関わる職種などをおおまかに記します。
- 地盤改良
- 基礎
- 仮設(フェンス、足場など)
- 大工
- 板金
- 水道
- 電気
- 防水
- 左官
- コーキング
- タイル
- 塗装
- クロス
- 畳
- 洗い
- 傷補修
- 材木(構造材)
- 材木(荒材)
- 材木(化粧材)
- 断熱材
- 住設機器
- 建材(建具、床材、他内装材)
- サッシ
- 構造金物
- 副資材(釘、ビス、ボンド、養生材など)
上記の中で価格が上がらなかったのは、5項目となります。
「え、、5項目だけ、、、??」
はい、そうです。
いま、頭の中からすぐに出てくる上記25項目のわずか5項目です。
あとの20項目は金額を上げられました。
しかもこの項目の中で1回ではなく数回の値上げをしてきた業者がいます。
メーカー、商社です。
サッシ、キッチン、トイレ、お風呂、洗面化粧台、、、
これ本当にメールを一方的に送ってきて終わりです。
「価格改定のお知らせ」ってやつです。
コロナ禍から数年はこの値上げが続いていましたが、
ようやく落ち着いてきたと思ったら最近またきましたね。
実際の文書のコピペです。
※メーカー名、商品名は伏せます
↓
拝啓 時下益々御清栄のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。
さて、諸資材の原材料価格および燃料費・物流費の更なる高騰に円安の進行も加わり、
依然として厳しい事業環境が続いております。
こうした状況下、弊社では、生産合理化、設 備改良、
または経費削減等による企業努力を継続してまいりましたが、
自社の努力では抗し 難い状況でございます。
つきましては、●●商品・●●商品・●●の販売価格(カタログ掲載価 格)を
下記の通り改定させていただきたく、
ここにご案内申し上げます。
諸般事情をご賢察の 上、何卒ご理解を賜ります様、お願い申し上げます。
以上です。
これ、いくら上がると思いますか?
2025年5月1日から3%~10%上がります。
「いやいや、ご契約してるし、いま打合せ中の方に何て言えっちゅうの!」
このようなやり取りはコロナ禍の数年間の間に何回も繰り返されたのです。
当社でも過去3年間で価格を見直しましたが、
一方的な値上げのタイミングと価格見直しが合わずに、
かなりの損害を被りました。※全国の住宅会社で同じ事が起こっていました
では最後に違う角度の事実の話を、、
前述の経緯の通り、度重なる一方的な値上げをしている
各メーカーの決算書を私は確認しております。
メーカーや商社は売上、利益など過去最高を記録しています。
※これ本当に軒並みそうです。
価格高騰には沢山の原因があるので、
それは致し方ない事なのかも知れません。
資本主義ですので、売上、利益が好調なのは
景気の良い話ですし、働いている人にもリターンはあるのでしょう。
しかし、過去最高の売上と利益ですか、、、
売上が上がるのは理解出来ても、利益も過去最高となれば、
考え方おかしくないですか?と言いたくもなります。
何故ならば、最終的に全てのツケが回ってくるのは消費者の皆様だからです。
これは愚痴ではありません。「事実の話」でした。
追伸
今回の値上げがお客様に影響がいかないように
メーカー、商社と交渉をします。
※大変疲れますが自分の役割ですので