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2025年03月08日 社長ブログ 社長コラム
正しい知識:坪単価編
私どもはお客様からよく聞かれる質問があります。
「坪単価はいくらですか?」
本当によく聞かれます。
寺子屋では詳細に伝えているのですが、
そもそもこの坪単価は聞いても
あまり意味がありません。
まず、覚えて頂きたい事は
注文住宅の新築住宅を建てる際には、
A:建築本体価格
B:付帯工事
C:消費税
この合計です。
※補足説明
土地がある前提での説明ですので、
土地代金、土地購入に関わる諸費用は含まず
詳細の説明に入ります。
A:建築本体価格が仮に
30坪1800万だったとしましょう。
この1800万の30坪の家には
会社独自のルールがあります。
基礎はベタ基礎
外壁はこれ
屋根はこれ※会社により勾配まで決めている
軒の出はこのサイズまで
玄関ドアやサッシはこのメーカー
個数は何箇所まで
天井の高さは何mまで
床材はこれ
建具はこれ
水回りはこのメーカーで食洗器の種類はこれ
クロスはこれ、、、
こんな感じで全てルールが決まっています。
※標準仕様と言います
仮に2階にもトイレが欲しいとなれば、
標準仕様は1階に1か所が多いので、
2階のトイレはオプションとなります。(以下OP)
水回りも1階が基本です。
2階に水回りを計画したら
配管が延長されるのでOP工事です。
家の形も四角い形が標準です。
※真四角でなくても良い
凹凸があればOP工事となります。
建物本体価格だけでも、まだまだ注意点はあるのですが、
この合計が加算されて建物本体価格の合計となります。
つまり、30坪1800万の場合なら、
「30坪の坪単価いくらですか?」と聞かれると、
坪単価60万の会社なら「坪単価60万です」となりますが、
先ほどのOP工事が200万とすると、
建物単体価格1800万
別途OP工事200万
となり、建物本体価格の合計は2000万となり、
坪単価は666,000程度に上がります。
次に、
B:付帯工事です。
この付帯工事は敷地に対して影響を受ける項目が多いので、
土地が決まっていない方は金額の出しようがありません。
代表的な付帯工事として、
解体工事
水道引き込み工事
防火対応費用※建築エリアにより異なる
外構費用
地盤改良工事
残土処理
造成費用
などがあります。
この付帯工事は土地の状況により、
かなり変動する性質を持っているので、
注意が必要ですが、仮に500万とします。
建物単体価格:1800万
別途OP工事:200万
付帯工事:500万
合計2500万となりました。
建物の延床面積は30坪ですので、
坪単価が約83万に上がりました。
ここに、C:消費税、10%となると、
2500万×10%=2750万となり、
坪単価は約91万になりました。
他にもまだまだあります。
もちろん私がお伝えした内容で、
会社様によっては、
この項目は坪単価に当初から含んでいるとなる項目もあります。
※2階のトイレも標準ですなど
しかし私が言いたいは、
A:建築本体価格
B:付帯工事
C:消費税
上記3つの合計とOP工事なども全て含んで、
最後に延床面積で割ると本当の坪単価が出る事実です。
実際、この説明の当初の坪単価は
坪60万でした。
しかし、最終的には坪91万になりました。
1800万から2750万になったのです。
この最終の坪単価のアベレージを聞いた方が、
実際にかかる金額が知れる訳です。
標準仕様のみの坪単価を聞いても、
あなたが知りたい内容とは乖離しているのです。
まとめると、A+B+Cの合計で坪単価を割った金額を
知る事が正解と言う事になります。
ご参考にして下さい。
この情報がお役に立てれば幸いです。