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2025年03月21日 社長ブログ 社長コラム
正しい知識:住宅ローン(つなぎ融資)編
一生に一回の高い買い物である住宅
土地があるか否かによっては、
総予算が数千万円も変動しますが、
共通していえる事は、
大半の方が住宅ローンを組むという事です。
今回は住宅ローン編としてお伝えしていきます。
住宅ローンでお伝えしたい事は沢山あるのですが、
項目別に分けてみると、
・金利(変動金利、固定金利)
・期間
・団体信用生命保険
・つなぎ融資
・保証料、手数料
上記となります。
今回は、つなぎ融資編です。
※注文住宅を検討している方は重要な内容となります。
そもそもつなぎ融資とは何か?
土地がある方、土地が無い方で、
支払う相手先や時期など変わるのですが、
まずは下記で説明をします。
例:土地ありの方で注文住宅4000万の場合
※補足
自己資金200万
土地代金含まず
建てる会社がA工務店とします。
A工務店には、建物が完成するまで
お金を1円も支払わないという事はありません。
①A工務店に決めた際に50万
↓
②A工務店と請負契約をした際に100万
↓
③A工務店が着工をした際に1000万
↓
④A工務店が上棟をした際に1000万
↓
⑤建物完成後、引き渡し前に残金の支払い
※補足
①のタイミングの金額は10万~50万が多いです
②のタイミングで支払い無しの会社もあります
③のタイミングは請負契約の3割が多いです
④のタイミングでは請負契約の3割が多いです
このような流れになります。
銀行の考えは、あくまでも注文住宅の場合、
完成物件に対して融資をするので、
着工中などの未完成物件の状態では、
融資は出来ないのです。
つまり、完成をしてから4000万の融資が実行されますので、
⑤のタイミングに4000万が実行されるのです。
では、①~④のタイミングの支払いはどうしますか?
この問題を解決出来る融資がつなぎ融資です。
①A工務店に決めた際に50万
↓
②A工務店と請負契約をした際に100万
↓
ここまでは自己資金の200万から支払う事が出来たとしても、
③A工務店が着工をした際に1000万
↓
④A工務店が上棟をした際に1000万
ここでの2000万円の支払いは出来ません。
この2000万を一時的に補う事なのです。
銀行がこのようなつなぎ融資をしてくれる理由は、
⑤のタイミングで4000万が確実に実行される未来があるので、
都度の貸し出しを行ってくれるのです。
しかし、注意点として、
つなぎ融資の「手数料」と「金利」が発生するという事です。
詳細な金利の計算式はマニアックですが、
知りたい方のみ下記を確認して下さい。
●例
着工金1000万の場合の計算式
1000万×金利×365日÷残日数=つなぎ融資金利額
となります。
具体的に金額を入れると、
1000万×2%÷365日×200日=109,589円
約11万かかります。結構かかりますね。
ここでのつなぎ融資金利は3.75%なんてありますので、
その場合は、205,479円です。
更に中間金もかかりますので、
つなぎ融資の金利は数十万はかかると認識して下さい。
※つなぎ融資手数料も発生します
ここまでは土地がある方の話ですが、
土地が無い方は土地代金の支払いも
つなぎ融資で支払う事になるので、
更に金利負担分は増える事になりますので、
資金計画の際には諸経費として、
つなぎ融資金利代金を計上しといて下さい。
最後につなぎ融資の最大の注意点を述べます。
それは、金融機関によって、
このつなぎ融資の取り扱いをしていない銀行が多いという事です。
皆さんはネットで金利が低い銀行などを
探している方が多いのですが、
そもそもつなぎ融資を取り扱いをしていない
銀行が多いのです。
ここは最大の注意点ですので、気を付けて下さい。
更にマニアックな話ですが、
つなぎ融資期間の団体生命保険があるか否か、
保管金制度がある金融機関はつなぎ融資を使わなくてよい、
つなぎ融資の際に仮抵当権設定がある場合は諸費用が増える、
このような事もありますので、
今後の参考にしてみて下さい。
この情報がお役に立てれば幸いです。