更新情報
2025年04月10日 社長ブログ 社長コラム
正しい知識:経年劣化と経年美編
家は必ず朽ちていきます。
新築の際には全てがピカピカでも、
必ず古くなります。
今回は経年劣化だけではなく、
経年美という正しい知識をお伝えします。
まずは外部に関する事です。
外部に使う代表的な素材は、
屋根、外壁、サッシ、軒天材、雨樋です。
この中でも面積の大半を占め、雨漏れ防止という、
重要な役割をしているのは屋根と外壁です。
ここでは耐久性も問われます。
新築時から年月を重ねていくと、
屋根も外壁も必ず朽ちていき古くなっていきます。
古くなれば見た目も悪くなり、
また耐久性も無くなります。
見た目が悪くなれば「経年劣化」と判断されますし、
あきらかにクラックや剥がれなどがあれば
交換する事になりますので、
大規模リフォームをする事にも繋がります。
現在の日本の住宅の外壁材はサイディングが多いです。
窯業サイディング、金属サイディングなどがありますが、
メーカーは耐久性アピールの為に、
「●●コーティングで●●年外壁は綺麗です」
などカタログに書いています。
本当にそうなるのか?は誰にも分かりませんが、
サイディングは工業製品ですし、
窯業サイディングはセメント板に凹凸がついているだけの製品です。
また、ジョイント箇所はシール(コーキング)ですので、
こちらの劣化も心配です。
このような工業製品で数十年後に
経年美を感じる事が出来る製品は
世の中にあるのでしょうか?
この「経年劣化と経年美」問題のベストアンサーは、
社寺仏閣にあると思います。
お寺や神社は築100年以上なんてざらにありますし、
200年、300年以上の歴史も沢山あります。
行かれた事もあるかと思いますが、
建築物を見て「汚い」と思った事はありますか?
私はありません。
むしろ美しいと感じます。
なんともいえない風合いを感じます。
これはまさに「経年美」だと思います。
そして、経年美を感じられる建築物は自然素材で
作られています。
全て国産材で自然界のものです。
工業製品である、金属、ステンレス、コンクリートで
経年美を感じた事はあるでしょうか?
つまり、経年美を感じられる建築物は、
やはり自然素材であり、非常に長持ちもしているのです。
これは室内に使う素材でも同様の事が言えると考えます。
フロア、建具、巾木、周り縁、窓枠、クロス、、、
建売やハウスメーカーが大量生産する家には
工業生産のオンパレードです。
経年美になりますか?
私はならないと断言します。
経年美にならないという事は、
経年劣化となりますので、
同じく大規模なリフォームをする
未来が待っているのです。
室内も経年美を求めるなら
自然素材を沢山使いましょう。
フロア材に無垢材を使い、
数年後から床材の色が飴色になります。
新築時から比べると傷が沢山つきますが気にはなりません。
新建材などは傷は極めて目立ちます。
シート張りの建具ではシートが捲れたりしますので、
見た目は汚いです。
無垢材で傷が気になる場合は、
紙やすりで削ってあげると、
新しい木目が顔を出します。
そこに自然塗料を塗ってあげると
すぐに馴染んで気にもなりません
経年劣化と判断される素材を使わずに、
経年美を感じられる素材を使った家づくりはお勧めです。
この情報がお役に立てれば幸いです。