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2025年04月16日 社長ブログ 社長コラム

正しい知識:耐久性編

 

 

今回は耐久性のお話です。

 

今回の耐久性の話は、私は家づくりにおいて、

一番重要だと言い切っても良いと以前から考えております。

 

そもそも現在では、

「性能」というワードが浸透してきており、

 

・断熱

・気密

・耐震

 

この3つの性能はしっかりとした

数値で確認をする事が出来ます。

 

断熱等級は4~7

気密性能は1.0以下

耐震等級は3

 

このように比較検討をする数値があります。

 

では耐久性はどうか?

 

耐久性能という概念がそもそも無いのです。

 

そして未来も耐久性能という概念が

出来る事は無いと考えます。

 

なぜならば、耐久性を数値化する事は

極めて難しくもあり、また素材で縛る事も簡単には

出来ないからです。

 

仮にAという外壁材を使えば最低でも20年持つので、

Aの外壁材を使う事、などの条件を言ってしまうと、

民間企業が作っている材料に対して

大人の事情が沢山発生するからです。

 

よって、耐久という面では、出来たとしても、

軒の出は500mm以上とする

窓の上には必ず庇を設ける

外壁は通気工法とする

 

などの設計条件かと思われます。

 

この設計条件はフラット35や

長期優良住宅、住宅性能表示などで、

劣化対策等級という概念がありますが、

この考えが限界かと思います。

 

このような経緯から耐久性能という

考えは未来永劫ないのです。

 

しかし、ある疑問が生じます。

 

家を建てる際にはマスト項目である、

 

・断熱

・気密

・耐震

 

上記3点はしっかりと行ったので

自分の家は安心安全であると誤解をしている事です。

 

そこに家は長持ちするという

当たり前の考えがそもそも無いのです。

 

日本の住宅は30年程度で取り壊されており、

その事に誰も矛盾を感じておりません。

 

そして今の時代に性能さえ気を付ければ、

快適に住み続ける事が出来ると思っているのです。

 

では、断熱、気密、耐震をしっかりと計画した家だったが、

軒が全く出ていない家(軒ゼロ住宅)で、

外壁も雨に弱い材料で外壁の通気もしていない家を

あなたが建てたとします。

 

新築から20年経過しました。

 

・外壁の劣化により雨水の流入があり構造躯体を痛めていた。

・通気層がない事により内部結露が発生していた。

・耐震性能は3だが震度1~3の地震が

過去20年間で何度も起こっており、

構造躯体にじわじわとダメージを与えていた。

※参考までに日本では震度1以上の

地震は年間約2000回発生しています

 

このような事が想定されます。

 

これでは新築時の性能値を

担保し続けているか極めて疑問です。

 

このような問題点を考えると、

耐久性が一番重要であるという結論に私は至ります。

 

現に耐久性を追求している住宅会社は

少ないと日々感じています。

 

自社のHPでは性能とデザインをアピールしていますが、

使っている素材、壁の構成、結露検討などを考えると、

耐久性が低い家は沢山見受けられます。

 

家を建てる皆さんは家が「長持ちするにはどうしたらいいのか?」

という考えを頭に置いて耐久性の検討を

しっかりと考えて欲しいと思います。

 

最後に簡単に耐久性を高める方法を1つお伝えします。

 

軒を出して下さい。

 

この配慮だけで外壁は長持ちします。

また、日射遮蔽の観点で軒や庇の長さを

検討すると夏の日射遮蔽にも有効となるので、

一石二鳥となる訳です。

 

この情報がお役に立てれば幸いです。