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2025年05月11日 社長ブログ 社長コラム
失敗しない土地選び:坪単価編
家を建てる方は、土地あり、土地無しに分かれます。
土地が無い方は土地から探す事になりますが、
購入するまでに沢山のポイントがあります。
失敗しない土地選びシリーズでは、
確実に抑えておきたいポイントを
複数回に分けてお知らせしていきます。
第7回目は坪単価編です。
土地を購入する際には坪単価を確認して、
購入する際の目安にします。
仮に土地の価格が2100万、
広さが30坪の場合は、
2100万÷30坪=坪単価70万となります。
坪単価というのは非常にシンプルで、
最寄りの駅に近づけば坪単価は高くなり、
駅から離れていくと安くなります。
よって、自分が探しているエリアの
最寄りの駅周辺の坪単価を確認すれば、
一番高い坪単価を知れる事になります。
因みに、当社の本社がある寝屋川市駅、
徒歩5分圏内の坪単価は、
80万~90万程度です。
この坪単価を一つの目安にして、
先ほどの駅から離れていくと
坪単価が安くなると説明をしました。
●参考:寝屋川市坪単価(土地のみの場合)
徒歩5分以内:坪単価80万~90万
徒歩10分以内:坪単価60万~80万
徒歩15分圏内:坪単価50万~60万
徒歩20分圏内:坪単価40万~50万
このような非常に単純な金額設定となります。
●枚方市の場合(土地のみの場合)
徒歩5分以内:坪単価90万~110万
徒歩10分以内:坪単価80万~90万
徒歩15分圏内:坪単価60万~70万
徒歩20分圏内:坪単価50万~60万
同じくこのような考え方です。
掘り出しモノの土地がある、、
と思われるかも知れませんが、
はっきり言います。
ないです。
土地の坪単価は何度も言いますが、
非常にシンプルな理由で出来ていますので、
駅まで徒歩5分は坪単価90万するが、
坪60万で販売されている事はありません。
但し、私が今まで説明をしてきた坪単価は、
いわゆる「買っても良い土地」の坪単価です。
ここで何か問題がある土地だった場合は、
駅まで徒歩5分、坪単価60万はあるのです。
代表的な坪単価が安くなる土地
・前道が狭い(車で入れない)
・高低差が大きい
・再建築不可
・環境的瑕疵がある(工場、騒音、墓場など)
・前面道路が建築基準法上の道路ではない
・心理的瑕疵がある
このような理由です。
こういった項目を気にしない方には、
確かに掘り出しモノ物件かも知れませんが、
気になる方は多いと思います。
今までは物件自体の坪単価の話でしたが、
ここからは最終的な坪単価の話をします。
土地に付属する諸条件で
実際購入する土地価格が変わる話です。
例:Aの土地
坪単価70万
土地の大きさ30坪
販売価格:2100万
物件の諸条件
・中古住宅付き
・準防火地域
物件の条件は中古住宅付きなので、
解体費用がかかります。
解体工事が200万だとします。
物件価格2100万+解体費用200万=2300万
坪単価:約766,000となりました。
更に準防火エリアでは防火サッシ費用などで
建築費用が100万程度アップしますので、
物件価格2100万+解体費用200万+防火対応費100万=2400万
坪単価:800,000となりました。
つまり、坪単価70万と思って購入したが、
家を建てるまでの条件を加えると、
坪単価が10万円アップして、
坪単価80万となったのです。
他にも、高低差処理、道路幅員が4mに
満たない場合などは、更に費用がかかります。
このような事から土地に付属する諸条件のトータルで、
最終的な坪単価を出すようにして下さい。
土地の坪単価は非常にシンプルだと申しましたが、
私の経験上、ねらい目は徒歩15分~25分と思います。
最寄り駅まで徒歩では若干遠いが、
自転車、バスなら駅まで近い土地です。
この土地なら比較的に坪単価も低くなる傾向があります。
最後に、
失敗しない土地シリーズとして全7回書きましたが、
このような内容をあなたが全て理解をして、
調べる事は不可能です。
何度も言っておりますが、土地の事を不動産屋に
調べてもらう事では到底内容が足りません。
つまり、実際にあなたが建てる建築会社に
土地の調査依頼をする必要があるのです。
ここは非常に重要なポイントです。
また、何度も使ってきた言葉として、
「土地選び」と言っており、
土地探しとは言っておりません。
何故だか分かりますか?
そもそも100点の土地はありません。
あなたがお金持ちで土地にいくらでもお金を
出せる方なら100点の土地はあるのかも知れません。
しかし、そのような方は非常にまれで、
私は出会った事がありません。
注文住宅で土地を選ぶ方は、
100点の土地を探すのではなく、
60点以上の土地を選んで下さい。
そして、敷地を読み解き、
日射取得やプランの計画で、
60点の土地に加点をしていくのです。
実際、皆さんそうしています。
この「失敗しない土地選び」シリーズで
お伝えした内容を学ぶと、
ただ闇雲に探すのではなく、
注意点をクリアしていき、
数ある物件の中から導かれた物件を
あなたは必ず「選ぶ」事が出来るはずなのです。
土地は待って「探す」のではなく、
進んで、「選ぶ」事が成功への近道なのです。
この情報がお役に立てれば幸いです。