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2025年08月08日 社長ブログ 社長コラム
情意投合の家づくり:想いが通じ合う10の対話 ~答えのない時代に、信じていいもの~
●情意投合とは
「情意投合」とは、
「お互いの気持ちが通じ合い、理解し合えること」
家づくりという人生の大きな決断において、
住宅会社と施主がこの“情意投合”を果たせるかどうかは、
完成した家の満足度を大きく左右します。
この10回のコラムを通して、
「情意投合」という言葉に込めた想いや、
私たちが日々の家づくりの中で大切にしていることを、
少しずつ紐解いてきました。
最終回の今日は、これまでの内容を振り返りながら、
これからの家づくりに必要なことは何か?を、
あらためてお伝えしたいと思います。
■ スペックだけでは「好き」になれない
高性能で、合理的で、コスパも良い。
たしかに、現代の家づくりにおいて外せない要素です。
でも、数字が優れているからといって、
その家が好きになるとは限りません。
好きになれない家には、どこか体温が足りない。
細部の設え、手触り、空気感
そして、そこに込められた「誰かの想い」。
私たちは、その「見えないけれど確かにある何か」を、
情意と呼んできました。
■ 情意投合とは、「価値観のすり合わせ」である
家づくりの正解は、誰かが決めるものではありません。
建築家でも、営業担当でも、ネットの評判でもない。
「自分たちにとって、何が一番心地よいか?」
「どこに手間をかけ、どこに任せるか?」
「どんな未来に寄り添う家でありたいか?」
こうした価値観を、つくり手と一緒にすり合わせていくこと。
それこそが、情意投合の家づくりです。
■ 最終的に残るのは、
「どんな家か」ではなく「誰とつくったか」
30年後、50年後。
その家に住んでいる誰かが、
こんなふうに振り返ってくれたら――
「あの時、あの人と一緒につくった家なんです」
「この一角は、私のわがままを聞いてくれたところなんですよ」
そう言ってもらえたら、きっとすべてが報われる気がします。
家という「かたち」は時間と共に変わっていくかもしれない。
でも、その家に込められた想いは、
暮らしの「記憶」として残り続ける。
■ 情意投合の未来へ
これからの家づくりは、ますます多様になります。
・性能も、素材も、価格帯も、選択肢は増える一方
・情報があふれ、「何を信じていいかわからない」時代
だからこそ、必要なのは――
「一緒に考えてくれる人」と出会えること。
私たちが届けたいのは、
完璧な図面でも、最新の設備でもなく、
「この人たちと建ててよかった」
と心から思ってもらえる関係性なのです。
- まとめ(シリーズ総括)
・情意投合とは、「建てる技術」ではなく「寄り添う姿勢」のこと
・図面や数値だけでなく、「暮らしへの想像力」を共有すること
・正解ではなく、「納得できる選択肢」を一緒に探すこと
・そして最後に、「誰とつくったか」が、家の価値を決める
●最後に
10回にわたってお届けしたこの「情意投合」シリーズが、
これから家づくりを始める誰かにとって、
ひとつの「安心」や「指針」になれたなら、
これ以上の喜びはありません。
そして、私たち自身もまた、
お客様と一緒に悩み、
笑い、驚き、感動しながら、
これからも「情意投合の家づくり」を
積み重ねていきたいと思っています。