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2025年09月12日 社長ブログ 社長コラム
Don’t Think. Feel:孔子の教え
このシリーズでは、
理屈ではなく 「心で感じることこそが真実である」
という視点から、日々の気づきや考えを綴っていきます。
第3回は、孔子の教え、です。
自分の年齢は人生では
折り返し地点を過ぎましたが、
孔子の論語で有名な言葉があります。
「子(し)曰く、
吾十有五にして学に志す。
三十にして立つ。
四十にして惑わず。
五十にして天命を知る。
六十にして耳順(した)がう。
七十にして心の欲する所に従って、矩(のり)を踰(こ)えず」
この意味は、
15歳(志学):学問に志す
30歳(而立):独立し、立派に生きる
40歳(不惑):迷わなくなる
50歳(知命):天命を知る
60歳(耳順):他人の言葉を素直に聞く
70歳(従心):自分の心のままに行動しても、道を踏み外さない
という事です。
プロスポーツなどの世界でよくある話として、
「現役時代の晩年に差し掛かってからようやく、
その技術もついたし意味も分かった。
しかし、今はその体力も気力もない。
今の経験(頭)で若い時の体力があれば、、」
これはスポーツの世界はもちろんの事、
仕事でも、もっと言えば、人生でも同じだと思います。
人生の晩年に差し掛かり、
自分が生きている世界の
何かの本質をようやく理解出来たとしても、
その事を実現できる体力や気力が無くなる、
という事も人生の残酷な所であり、
面白い所だと感じます。
世の中には沢山の仕事があります。
家づくりの仕事をしているイメージは
若い年齢の時には無かったので、
いま自分の人生を使いながら
このような仕事をしている事が不思議です。
孔子の教えに習い、振り返ってみると、、、
●15歳(志学):学問に志す
ごめんなさい、孔子さん、、
15歳は違う事を志していました、、、笑
20代に入り、自分のやりたい事が
明確にはなっていないが、
目の前の事をただ一生懸命行っていました。
自分の可能性にはすごく期待はしているが、
結果も出ずに、何をどうしたらいいのかが分からない、、
そんな毎日でした。
しかし、そんな日常の中で、
ただ一生懸命仕事をしているだけなのに、
自分の存在や自分の考え、自分の仕事が
”目の前の人に役に立っていると”感じた時に
心がすっと楽になる経験を何度かした事があります。
照れくさいが、自分の存在を初めて認めたような
不思議な感覚でした。
●30歳(而立):独立し、立派に生きる
30代に入り、毎日の仕事に
新しい感情が入ってきました。
「自分にしかできない事をしたい」
そして、30代前半で下請けを全て辞めて、
全国を歩き自分が本当にしたい事は、
自分が信じる家づくりを、
普及させる事だと思いました。
20代後半や30代での出会いの中で、
1歩ずつ前を向いて歩みを止めなかったからこそ、
30代中盤に強い光が見えた瞬間でした。
●40歳(不惑):迷わなくなる
会社も少しずつ大きくなり、
やりたいと事と出来る事に
ブレが無くなってきました。
目標、目的が明確に定まり
根を張った幹が伸びていきました。
昔は周りの目や声に一喜一憂していたが、
気づけば迷わなくなっていました。
情報が簡単に入ってしまう世の中なので、
同業他社や知り合いの工務店の
情報に一喜一憂されがちです。
しかしそれが気づけば無くなっていました。
自分がワクワクしたら「やる」
自分がワクワクしなかったら「やらない」
自分が違和感を感じたら「やめる」「離れる」
そんなイメージです。
●50歳(知命):天命を知る
自分の仕事、役割は天命だと思い、
日々精進しているので、
この言葉は非常に響きます。
見た目や言う事は一丁前でも
メッキはいずれ剥がれます。
見た目や言い方に問題があっても、
事実を正しく伝えながら、
作る家は常に本物でなければなりません。
「あいつらあんな感じやけど作る家は本物やな、、」
これは最高の誉め言葉です。
これだけの情報社会の中で、
わざわざ会いに来てくれる方の
役に立てる会社であり、
社員を育て、業界に本物を残していく事が
自分の使命であり天命です。
あなたは、どう感じましたか?
難しいことは、できるだけシンプルに。
今回もやっぱり、行き着くのはこの言葉です。
Don’t Think. Feel
考えるな、感じろ。