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2025年09月15日 社長ブログ 社長コラム
価値観と対話:“便利な暮らし”が、人を幸せにしてるだろうか?
このシリーズでは、
家づくりの現場で私が感じてきた
「ちょっとした違和感」や
「本当に大切にしたいこと」を、
ひとつずつ言葉にしています。
素材や性能、デザインや価格
選択肢があふれる今の時代だからこそ、
「何を選ぶか」よりも、「どう選ぶか」が
問われていると感じています。
家づくりは、
間取りや設備を決める作業ではなく、
“自分たちらしい暮らし方”を
見つける旅だと思っています。
このシリーズが、あなた自身の価値観と
向き合うきっかけになれば幸いです。
■ 便利になったのに、なぜか疲れている
いまの暮らしって、
本当に便利になりましたよね。
家の中には、洗濯機に食洗機、ロボット掃除機に
冷暖房、電子レンジ、冷凍冷蔵庫……
どれも昔は「あると便利なもの」だったのが、
今や「なかったら困るもの」になっています。
スマホひとつで、買い物も調べ物も、
なんでもできる時代。
でも、ふと思うんです。
こんなに便利になったのに、
なんでみんなこんなに疲れているんだろう?
なんでこんなに心が落ち着かないんだろう?
■ 「手間」がなくなった分、何が減った?
たとえば電気ポット。
昔はやかんでお湯を沸かして、
沸いたら火を止める。
それが日常でした。
でも今はボタンひとつで、
朝にはお湯ができている。
確かに楽にはなりましたが、
その分「ありがたみ」や「手を動かした実感」
みたいなものが、なくなっていってる。
結果だけを得るのは簡単になりましたが、
そこに至る「過程」が抜け落ちることで、
“自分でやった感覚”とか
“満足感”が減っている気がするんです。
■ 余ったはずの時間が、心を豊かにしてくれない
便利になることで、
本来は“余白”が生まれるはずなんです。
でもその空いた時間を、
私たちはどう使ってるか?
スマホを開いてSNSを見て、
人と比べて落ち込んだり、
不安になったりしている。
便利なはずの時間が、
「不自由な心」を生んでしまっている。
これって、本当に豊かな暮らしなんだろうか?
私は疑問を感じています。
■ 便利さ=幸せではない
もちろん、便利なものを否定している訳ではありません。
私も日々、家事も仕事も、
いろんな場面でその恩恵を受けてます。
でも、便利に頼りすぎると、
「待てない」「考えられない」「感謝できない」
そんな感覚が薄れていく。
これはちょっと怖いことだと思うんです。
■ 家づくりにも、“ちょっと不便”な余白を
だから私は、家づくりにおいても
「便利さ」だけを追い求めすぎないようにしています。
「全部自動で動く家」も悪くないけれど、
自分の手で窓を開けて風を入れる
雨音に気づいて窓を閉める
そんな手間の中にこそ、
“暮らしてる実感”があるんじゃないかと。
便利と快適は違う。
そして、便利=豊かさでもない。
私の家には”魔法のほうき”があります。
ハリーポッターのニンバス2000でもファイアボルトではなく、
本当のほうきです。笑
家には大きなサッシ窓がありますよね。
室内から外に直接出れる窓の事を、
”掃き出し窓”と言います。
これは、ほうきで室内のゴミを外に掃き出す事が、
由来となっています。
しかし、今は、ほうきを使って誰も掃除をしないので、
掃き出し窓ではないのです。
ある意味、”掃除機窓”か”ルンバ窓”になったのです。
■ 本当に豊かな暮らしって、なんだろう?
私たちが目指すべきは、
「何でも自動で完了する家」じゃなくて、
“暮らしを味わえる家”だと思います。
便利な暮らしが、
あなたの心まで豊かにしているか?
この問いは、これからの家づくりを考えるうえで、
きっと避けて通れないものになるはずです。
だからこそ、一度立ち止まって、
考えてみてほしいんです。
「その便利、本当に自分を幸せにしていますか?」
ほうきで室内を掃除すると、
コンセントに差さなくていい
充電も不要
掃除機で掃除しなくていい
軽い
音がしないのでいつでも好きな時に掃除が出来る
角や階段なども掃除がしやすい
電気代も0円、、、
何か気づきがあるかも知れません。