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2025年09月19日 社長ブログ 社長コラム
独り言研修シリーズ:起こる事には必ず原因がある
最近、現場で起こるちょっとしたミスや、
社内での小さな行き違いが重なることがあって、
ふと考えました。
「なんでこんなことが続くんだろう?」って。
もちろん、管理の甘さや、仕組みの不備もある。
でも、そのたびにいつも思い出す言葉があります。
「起こることには、必ず原因がある」
今回は、そんな自分自身への問いかけを、
独り言として綴ってみます。
お客様から不安な事を頂く事があります。
それは、
・思うように土地が見つからない
・資金のこと
・実際に始まった家づくりでの現場でのこと
私たちもAIではないので、
ミスをしてしまうこともありますし、
どれだけ管理を徹底しても、
現場の細かな全ての事に、
目が届かないこともあるのが現実です。
私は、何か問題が起こったとき、
必ず「原因と結果」を分析します。
そして、結果から原因が見えてくると、
そこに対して「改善策」を講じます。
これは経営者としては当たり前の
ことだと思っていますし、
そうでなければ、
同じことがまた繰り返されるからです。
「起こることには、必ず原因がある」
この言葉を私は信じていますし、
実際にそう感じる場面は
数えきれないほどあります。
感情的になってしまいそうな時こそ、
冷静に「なぜこうなったのか?」を考える。
この視点を持てるかどうかで、
次の一手の質が大きく変わります。
ただ、原因といっても、
すぐに改善できることと、
そうでないことがあります。
たとえば、
工程のミスや確認不足、
仕組みの見直しなど、
仕組みやルールで改善できることは
早急に手を打ちます。
しかし、人に関することが曲者で、
これは簡単に変えられるものではありません。
なぜなら、
人を変えることはできないからです。
変えられるのは、
「仕組み」「環境」「自分」だけです。
だからこそ私は、
エラーが人に関わることであったとしても、
決して「誰が悪いか」ではなく
「なぜそうなったか」に焦点を当てて
考えるようにしています。
…とは言っても、
現実には簡単なことではありません。
「人のせい」にした方が、
気持ちは一時的に楽になりますし、
責任の所在を明確にしたい気持ちが湧いてきます。
でも、それでは何も変わりませんし、
改善にもつながりません。
本当に大切なのは、
ミスやトラブルが起こったときにこそ、
当人を責めるのではなく、
「なぜその判断をしてしまったのか?」
「どうすれば次に同じことが起こらないか?」
という視点で対話を重ねることなのです。
…と、本当は、そう書く方が“経営者らしい”のですが、
私は正直、そんなにできた人間ではありません。
実際には、本人に強く言うこともあります。
「なんでまた同じことしてるねん」
「それ、この前も言ったやろ」
言い方がきつくなることもあるし、
感情が出てしまうこともあります。
それは良くないことだと思いながらも、
やっぱり何度も同じことが繰り返されると、
“分かってない”のか、“気にしてない”のか、
あるいは“反省してるふり”だけなのか、
その人の態度や表情から、
そう感じてしまうこともあるんです。
もちろん、私もミスをしたことは何度もありますし、
完璧ではないことはよく分かっています。
でもだからこそ、
「ちゃんと向き合ってるかどうか」には敏感になります。
本気で仕事をしているなら、
ミスの後の行動にそれが現れるはずなんです。
口で「すみません」と言っても、
次の日から何も変わらないなら、
それは「本当の反省」ではないと
私は思ってしまいます。
だから私は、あえて本人に
しっかり向き合うようにしています。
それは怒りではなく、期待の裏返しです。
「ちゃんと見てるぞ」と伝えることで、
その人が変わるきっかけになるかもしれないと
思っているからです。
ただし、それと同時に、
会社全体としては
「安心して失敗できる空気」も必要だと思っています。
ミスをしたら即アウト、責められる、怒鳴られる、、
そんな空気では、
誰も本音を言えなくなってしまいます。
だから私は、厳しさと同時に、
「向き合う姿勢」も大事にしたい。
ミスのみを責めるのではなく、
「向き合わない態度」を正したい。
何が悪かったのか、どうすれば良くなるのか、
それを一緒に考えられる関係性を築きたい。
起こった事象を隠さずに出してもらえること。
その上で、みんなで原因を共有し、
改善を積み重ねていくこと。
その繰り返しが、
少しずつ会社を強くしていくのだと思っています。
そして私自身もまた、
感情に任せてしまった日には、
「言いすぎたかな」と後悔することもある。
でもそれでも、逃げずに向き合うことだけは、
これからもやめません。
大事なのは、そこで思考を止めずに
「なぜ?」を深掘りしていくこと。
それを繰り返していくことが、
強いチームをつくる第一歩だと思っています。
誰かを責めるよりも、
自分も含めて
「なぜそうなったのか?」を問い続けること。
それが、
少しずつでもチームや会社を
強くする道だと思っています。
そしてこの言葉は、
いつも自分自身へのリマインダーでもあります。
「起こることには必ず原因がある。
そして、そこから学べることも必ずある」
これからも、
この言葉を胸に仕事に向き合っていきます。