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2025年09月23日 社長ブログ 社長コラム
価値観との対話:“豊かさ”って、結局なに?
このシリーズでは、
家づくりの現場で私が感じてきた
「ちょっとした違和感」や
「本当に大切にしたいこと」を、
ひとつずつ言葉にしています。
素材や性能、デザインや価格
選択肢があふれる今の時代だからこそ、
「何を選ぶか」よりも、「どう選ぶか」が
問われていると感じています。
家づくりは、
間取りや設備を決める作業ではなく、
“自分たちらしい暮らし方”を
見つける旅だと思っています。
このシリーズが、あなた自身の価値観と
向き合うきっかけになれば幸いです。
■ 「豊かさ」って、何を指すのだろう?
「豊かさ」という言葉を聞いて、
あなたは何を思い浮かべますか?
立派な家、高級な車、贅沢な食事、、
それらは確かに「豊かさ」の象徴として、
多くの人が思い描くものかもしれません。
でも私は、そういった
目に見える豊かさだけでは足りないと、
ずっと感じてきました。
本当の豊かさは、
もっと違うところにあるんじゃないかと。
■ 心・時間・人間関係・見えない豊かさ
私が考える「真の豊かさ」は、こんなものです。
心の豊かさ:
日常の中で、小さな幸せを感じられる心。
時間の豊かさ:
義務ではなく、やりたいことに時間を使える余裕。
人間関係の豊かさ:
信頼できる人と、あたたかなつながりを持てること。
健康の豊かさ:
身体と心の土台が、安心して過ごせる状態にあること。
物質的にどれだけ満たされても、
心が満たされていなければ、
それは“空虚な豊かさ”かもしれません。
■ 小さな幸せを感じる力が、心を満たす
日常の中でふと感じるもの。
たとえば、家族との何気ない会話、
きれいな夕焼けを見たときの感動、
朝のあたたかい食事。
それって、決して、
お金で買えるものではありません。
でも、そういう小さな瞬間にこそ、
「心の豊かさ」が宿っていると私は思うのです。
■ 時間も、ただの“長さ”じゃない
「忙しい」「時間がない」と言いながら、
スマホをいじって一日が終わる。
そんな暮らしになっていないでしょうか。
大切なのは、「何時間あるか」ではなく、
「その時間をどう使っているか」。
時間の豊かさとは、
“コントロールできる時間を持つこと”です。
義務や締切に追われる時間ばかりでは、
人は疲れてしまいます。
■ 豊かな人間関係は、“孤独”を遠ざけてくれる
どれだけ豪邸に住んでいても、
そこに笑い声がなければ、家はただの箱です。
どれだけ年収があっても、
信頼できる人がいなければ心は不安定です。
「豊かさ」は、
人との関係にこそ深く関わっている。
心がつながる場所や人がいてこそ、
暮らしは生きたものになるのです。
■ 健康は、すべての土台
健康を崩すと、
物質的な豊かさは意味をなさなくなります。
「何でもできる」という選択肢も、
「やろうと思える元気」があってこそ。
だからこそ私は、健康そのものが
「豊かさの原点」だと思っています。
■ 豊かさとは、“感じられる力”のことかもしれない
結局のところ、「豊かさ」とは
“感じ方”の問題でもあるのかもしれません。
同じ1日を過ごしても、
「ありがたい」と思える人と、
「まだ足りない」と思う人とでは、
満たされ方がまるで違います。
私たちが家づくりを通じてお手伝いしたいのは、
「ものがある暮らし」ではなく、
「感じられる暮らし」です。
物や情報があふれる今だからこそ、
あえて立ち止まって、
「自分にとっての豊かさ」を考えてみてほしい。
そうすれば、これからの選択も、
きっと変わってくると思うのです。