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2018年02月06日 社長ブログ

数値ばかり追い求める時代へ…

今回は少し家の性能を数値の側面から考えた私の見解を述べたいと思います。

こういう記事はコラムの方が良いかも知れませんがね。

皆さんはC値ってご存知ですか?C値とは、家の延床面積に対する「隙間面積」の割合を示す数値で、床面積1m2当たりどれ位(何cm2)の隙間が有るかの表現をした数値になります。

この値がゼロに近いほど隙間が少なく、気密性が高いことを意味します。

いま良く聞きませんか?高気密、高断熱って。気密を追求している会社さんはC値を下げる事を必死で頑張ってます。

昔の家はC値の値は今の数十倍以上あったと思います。ですので、夏は涼しくて冬は寒い家なのかも知れませんね。夏も暑い!と思う方もおられますよね。

ですので、C値を下げて隙間を無くせば夏も冬もエアコン効率があがり室内環境が良くなるっていう感じです。

私はここに異論がありますが、【例えば庇も出さない家で窓の性能も無視した家】では夏の日中の外気熱が家の中に取り込まれて室内は蒸し風呂状態。そしてその熱は外に逃げません。気密性能が高いからです。また匂いの問題や書ききれない事も沢山あるので書きませんが問題はあると思います。

 

この他にはQ値があります。Q値とは熱損失係数と言い、住宅の断熱性能を数値的に表したものです。Q値も数値が小さい程性能が良いとされています。しかしQ値計算は問題点がありましたので、現在ではUA値【外皮平均熱貫流率】が使われています。

外皮平均熱貫流率【UA値】は、住宅の断熱性能を表します。こちらも数値が小さいほど性能が高いことを表します。

この数値を日本列島を8つのエリアに分割して、このエリアではUA値はこの数値以下にしなさいなどの決まりが今の日本の住宅業界の流れです。私たち大阪府は6地域になります。大阪府では0.87以下にする事になってますが、これは平成25年基準と言われるもので、今、流行りのZEHでは6地域でも更に低い0.6以下を求められます。

 

ZEHの要件: 以下①~④の全てに適合した住宅

① 強化外皮基準(例:東京6地域 UA値≦0.6[W/㎡k])
② 基準一次エネルギー消費量を20%以上削減(H25基準より20%以上)
③ 再生可能エネルギー導入(例:太陽光発電)
④ ①~③により基準一次エネルギー消費量から100%削減

 

参考までに、

 

1、2地域【平成25年基準では0.46以下】ZEHでは0.4以下 ※旭川、札幌など

3地域【平成25年基準では0.56以下】ZEHでは0.5以下 ※盛岡など

4地域【平成25年基準では0.75以下】ZEHでは0.6以下 ※仙台など

5地域【平成25年基準では0.87以下】ZEHでは0.6以下 ※新潟など

6地域【平成25年基準では0.87以下】ZEHでは0.6以下 ※大阪、名古屋、東京など

7地域【平成25年基準では0.87以下】ZEHでは0.6以下 ※宮崎など
8地域 数値なし ※沖縄

 

どうですか?さっぱり分かりませんよね?私は理解能力があまり無いのでこの事が頭に入るまでかなり勉強をしました…

 

難しいとは思いますが、要するに6地域ではUA値が0.6以下ならすごいですよって事です。しかしここでこういう業者さんが出てきますね。6地域でも、もっと数値を下げてやる!これは否定はしませんが、気を付けないと問題点が沢山出てきます。ちなみにこのUA値は数値を下げる事が端的に出来ます。

①家の面積を大きくする ②窓を減らす

 

この二点で数値は下がります。もちろん他にも沢山の技はありますが、私たちが絶対に忘れてはいけない事はその家には人が住むという事です。

数値を下げる事に一喜一憂をしている業者さんがいますが、そこは忘れてはいけませんね。

最後にそんな私どもが作る家の数値は、

UA値:0.55

C値:1.3

Q値:1.9

※枚方市春日元町モデルルームになります。

 

数値を追い求めている会社さんからすれば、大した事は無いかも知れませんが、私は十分だと思っております。数値はしょせん数値でしか無く、数値は沢山の抜け道もあると思いますので。皆さんも何が良いのか、悪いのか、自分に合っているのか、いないのか。沢山の疑問や不安もあるかと思いますが、自分が信用の出来る会社さんや担当者に出会って欲しいと思います。