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2019年10月15日 社長ブログ

伝え続ける。

こんばんは。久しぶりの更新です。

 

毎日忙しくさせて頂いておりますが、先日また一つ歳を重ねました。

 

好き放題やりたい放題の10代。

 

大工としてがむしゃらに汗を流した20代。

 

このままでは自分が納得して仕事が出来ない、自分が良いと思う素材を使い、長く持つ本物の家を創ると決めた30代。

 

30代前半で大工を辞めて本格的に家創りの会社経営に専念をしている40代。

 

小さい会社ながらも志は高く、そしてお施主様が心から納得のする家を建てられるように一緒に創る事を大事にして日々頑張っております。私の会社はまだまだ成長途中です。頑張って成長していくと業務も増えます。そうすれば時間が足りなくなり、人も足りない、あれも足りない、これも足りないとなります。普段ミスがない事もミスが出たり、お施主様や業者さんからお叱りを受ける事もあります。完璧主義思考の自分からすればイライラしたり、落ち込んだりします。時には社員を叱ります。私は今言わないと伝わらないと思うので、良い事も悪い事もすぐに言います。しっかりと目を見て一生懸命伝えます。この結果からくる原因は?同じことが起こらないにはどうすればいい?改善策は?それはいつ、誰がするの?

 

まあこんな感じです。

 

話はそれますが、私が生まれた昭和40年代は団塊ジュニア世代ですので、親は頑張って仕事をすれば評価され、給与も上がり、預金を銀行に預ければ金利も高かった時代です。残業なんて当たり前、働いてマイホームを持って、一家に一台は車もあり退職金もしっかりとある年代です。そんな親を見てきた我々の世代は、すぐに車も欲しかったですし、早く社会に出てお金も稼ぎたいと思って頑張ってきました。もちろんスマホもパソコンも無かった世代です。

 

では今の20代の子はどうでしょうか。親は大手企業でも倒産もして、リストラ、減給、銀行の預金金利はありえない程の低金利の時代です。一度就職をすれば退職まで面倒をみた企業も退職まで面倒を見ますなんて企業は少なくなりました。そんな親を持つ子たちが今社会に出てきています。親の問題だけではありませんが、会社の為、お客様の為、もっと言えば社会の為に頑張る時代では無く、自分の時間【趣味や家族】を大切にしています。それはもちろん素晴らしい事です。日本人も欧米諸国に習う事もあるかも知れません。

 

そして、今や空前の転職ブームです。新卒の子はとりあえず就職をして嫌な事があったり、当初から3年などと決めて、とりあえず働きながら、より良い環境の会社に転職をするのです。より良い環境とは何でしょうか?

 

週休2日、土日、祝休み、残業なし、給与が高い、福利厚生が良い、、、

まあこんな感じです。この世の中の流れを変える事も出来ませんし、それが世の中の流れだと認識はしております。

 

ではこの考え方で勤まる会社はあるのでしょうか。ありますね。あるから転職をする訳です。

先日、ある子が当社に連絡をしてきて面接を行いました。その子は大手と言われるしっかりとした会社に現職で勤めておりました。しかし帰りが遅いのでもっと良い条件の会社を探しているとの事でした。前述の条件ですね。私はこういう子と仕事はしたくありませんが、何かの縁で出会った訳ですから、「3年は辞めるなと」メッセージは伝えました。

 

当社の子の話になりますが、4年目でここまで変わるん?と思わせてくれた社員がおります。それこそ3年間一生懸命働きました。よく辞めないな?と私が思うほど粘り強く頑張りました。その子が4年目に入って下の子も出来て、彼は大きく変わりました。石の上にも三年と言いますが、まさにその通りだと思います。彼が仮に前述の事を思いながら当社に入社していれば、今この会社にはおりません。嫌な事があればすぐに辞めるからです。もちろん自分の人生ですから自己責任の元、好きにすれば良いのですが。

 

そんな彼を私が日々鍛えて成長させたんですと言いたい所ですが、私はきっかけや、場を与える事が出来ても、根本からの気づきを与える事は出来ません。彼が大きく変わった大きな出来事はある施主様との家創りがきっかけでした。

 

施主様はとある会社のデザイナー。職場では責任のある立場であり、社会的にも必要なお仕事をされている方です。センスもあるし、こだわりもあり、想いもしっかりと伝えてくる方でした。そんな施主様の家創りの現場担当を彼に任せました。もちろん周りがフォローをしながら。施主様から求められる数々の要望に毎日遅くまで会社に残り、調べて考えて、

 

計画 → 準備 → 実践 → 反省の繰り返し。

 

上手くいく事もあれば上手くいかない事もあり、毎日本当に一生懸命、施主様の想いに向きあっていました。

 

ある意味、禅問答のようなやり取りを一定の距離を置き、近くで、遠くで見守っておりました。そうして家創りが終わった際に、施主様から〇〇さんのお陰で納得のする家を建てられましたとお言葉を頂きました。この言葉を頂く為に頑張っている訳ですので、最高のご褒美だと思います。そして、その言葉を頂いた彼を誇りに思います。

もちろんまだまだですが、ようやく明るい入口に自分の力で自分の足で踏み入れたと思います。今からが本番ですので、しっかりと前に前に自分の足で歩んで欲しいと思います。

 

どんな時代になろうとゆるぎない事。

 

嫌な事から逃げない、人や会社のせいにしない。

最後までやりきる努力。

報告、連絡、相談をする。

計画、準備、実践、反省のサイクルで仕事をする。すぐにする。自分がする。

周りが幸せになる選択をする。

 

時代に逆行していても譲れない事がある。

 

そんなイズム、志を今後も真剣に伝えていきたいと思います。