家づくりQ&A「家づくり目安箱」
Q.性能が良い家は長持ち=トータルコストを抑えられるってホント?
A.その性能を担保できる素材を使えば◎。
安心な家に住みたい。
そんな住人の想いに応えるべく、業界全体で家の性能を高めることに注力しています。
しかし、その性能は担保されていなければ意味がありませんよね。
そこで注目すべきは、素材です。
例えば、建てた時点でどれだけすばらしい性能を発揮していようともその性能力が数年で衰えてしまったとしたら?
そう陥ってしまうのはなぜでしょうか。
日本の家の平均寿命は約30年。
つまり、住宅ローンの借入期間(35年)より短いのが現状です。
その原因は素材にあると言われています。
住宅会社は商売として家を建てるため「早く」「安く」家を作りたいのが本音。
それは1年目の営業担当者でも、簡単に売りやすくするためでもあるかもしれません。
また、住宅素材製造企業は住宅会社に「商品を買ってもらってなんぼ」の世界。
住宅会社が求める施工しやすく(早くできる、簡単にできる)価格が安い商品を開発をします。
つまり、お金を払って住むお客さまのことを考えて作っているわけではないのが実情です。
では、どのような素材であれば性能が長く担保されるのでしょうか?
例えば、一般的に広く用いられているガラス繊維を主原料とする断熱材は水を含むとしぼんだり、自重(断熱材そのものの重さ)で壁の中で垂れてしまい、隙間ができたりしてしまいます。
どんなに断熱材自体の性能値が良くても、これらの現象への対策がなされていなければ意味がありません。
だからこそ素材の性質を理解しこだわることが大切です。
しかし、皆さんのネックは「素材にこだわると高くなっちゃうでしょ?」ということではないでしょうか。
ですが、ここは長い目で考えてみてください。
安価な素材では、数年で何かしら家に手を加えなければならなくなったり(追加コスト)
性能が落ちて光熱費が上がってしまったり(ランニングコスト)することに対し
最初に思い切って投資した自然素材ならば、その性能は長く維持できるので、こうしたコストがかかる率は低くなります。
つまり、家がつくられてからその役割を終えるまでのライフサイクルコスト(生涯費用)からみても、自然素材を使った家のほうがコストパフォーマンスの良さが歴然なのです。
健康的かつ末永く快適に暮らせる家を求めるならば、ぜひ長持ちする素材を使うことをおすすめします。
もっと聞きたい、勉強したい方は 「家づくり寺子屋」