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2024年09月10日 社長ブログ
正しい順番
数年前から、我々工務店などの家を作る会社を
お客様に認知してもらう方法は大きく変わりました。
私が下請けを全て辞めて縁創建工房を立ち上げた15年以上前は
ネットの自社HPはもちろんの事なのですが、
チラシは有効な手段でした。
そこから10年以上経過をしてスマホが普及をしてSNSの時代になり、
集客はSNSがメインとなりました。
パッっと見て、
「これかっこいい!」
「これ可愛い!」
「雰囲気がよさそう!」
こんな感じが多いです。
ここで注意が必要な事が沢山あり言い出したら
100個ぐらい言いたいのですが、
長文になるので、そこはスルーします。
しかし、1点だけ。
かっこいい、可愛い、、
というキーワードから入る家の注意点って本当に沢山あるのです。
以前から寺子屋などで伝えていますが、
日本には四季があり梅雨もあります。
近頃はゲリラ豪雨も多発していますね。
かっこいい、可愛い家は、ほぼと言っていい程、
「軒」は無いです。
これを住宅業界では「軒ゼロ住宅」と言います。
昔の家を想像して下さい。
100年以上のお寺ではなく、
築50年でも40年でも結構ですので普通の家です。
実家でもいいかも知れませんね。
軒出ていませんか?
これにはしっかりとした理由があります。
・雨から外壁を守り、外壁の耐久性を延ばす
※紫外線も同様です
・日射を遮蔽する
この事って非常に大きな事なんです。
軒ゼロにするという事はこの事をどう考えているのか?と私は思います。
軒ゼロにしている会社がもし、
その事を考えずに、単純に軒ゼロにしていたら、、
見た目がいいから
インスタ映えするから
なんかダサいから
こんな理由でこのような家を作っているなら
問題だと私は思います。
軒ゼロにしている、しかし雨や紫外線から外壁を守る為に、
この〇〇の外壁を採用している。
また、軒で日射遮蔽が出来ないから
外付けブラインドやシェードで遮蔽を計画した。
これはOKですよね。
しっかりとした理由がありますから。
もちろん住宅には「デザイン」というワードは重要です。
デザインは少しでも良いデザインがもちろん良いです。
それは理解できますし、当社もデザインも重要だと認識しております。
しかし家づくりには順番があると私は考えます。
かっこいいけど、耐久性がない家
可愛いけど耐震性がない家
有名な建築家に設計をしてもらったけど、寒くて暑い家
これでは論外です。
ローコスト住宅であれ、
デザイン住宅でもハウスメーカーでも工務店でも、
まずは、基本から入る。
では基本とは何なのか?
家族の命を守る「耐震性能」
→構造計算を行い耐震等級3
涼しくて暖かい光熱費を抑えられる断熱性能
→断熱等級6はマスト
※理想はUA値0.4以下
隙間がない「気密性能」
→C値は1.0以下
※理想は0.5以下
エアコンなどの効率化を図る工夫がある「換気計画」
→エアコンは極力少なくする
そして、私どもが一番重要だと考えている家が長持ちをする「耐久性」
→耐久性能という概念が無いのが問題かと思ってます
この基準から入り、この基準をしっかりと担保をしている家なら、
デザイン住宅でも自然素材でもRCでもS造でも良いのではないか、と私は思います。
冒頭でお伝えをしたSNSはきっかけ、
入口がどうしても「見た目」重視が多いので、
そこは気を付けて欲しいと日々感じております。
自分にとって大切な人
※親、兄弟、親戚、友人、同僚、、、
がもし、家を建てた際に、
かっこよくて可愛いインスタ映えする家を建てたが、
耐震の事を考えず、温熱環境が悪く光熱費爆上がりの家で、
空気環境が悪く、結露に悩まされ、
築10年でリフォームをする家に住んだらどう思いますか?
いま心で感じた事があなたにとっての最適解です。
住宅業界の常識はあなたにとっての非常識かも知れません。
私どもは今後も本物の家を普及していきます。