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2024年09月29日 社長ブログ
棟梁会
縁創建工房では定期的に
「棟梁会」を開催しております。
目的は沢山あるのですが、
家づくりで沢山の業者さんと関わる中で、
何といっても
大工さんが重要な業者さんになります。
当社では「大工さん」ではなく、
「棟梁」と呼んでいるのですが、
家づくりの中で一番重要な
実際の現場で物つくりをするメインは大工さんです。
ですので、
大工さんとの意思の疎通は
非常に重要な事であり、
日々沢山の業者さんを取り仕切ったり
他の業者と関連する収まりなども
大工さんが対応するのです。
ましてや、
縁創建工房では自然素材である国産材の
無垢材を使用しておりますので、
扱うには高い技術が必要です。
また高性能な家を建てるには、
断熱、耐震、気密、換気、結露など
沢山の検討項目があり、
適材適所の材料や技術が必要です。
日々変化している住宅業界の中で、
いち早く情報をキャッチして学び、
社内に落とし込み
現場に更に落とし込む作業の
一番初めの窓口になるのは棟梁なのです。
そんな全ての事を
対応して頂ける大工さんに、
尊敬と感謝の気持ちを込めて
「棟梁」と呼んでおります。
家はどれだけ
会社がレベルの高い事をして、
予算を施主様がかけ、
有名な設計士に依頼をして分厚い図面があっても、
棟梁がいい加減で意識も低く、
手が悪い場合は
絶対に良い家にはなりません。
逆を言えば、
会社がいい加減で予算が低く、
無名な設計士の数枚の図面でも
棟梁の意識が高く、
手が良かったら
最悪な事態は避けられ、
場合にはよりますが、
改善をその場で棟梁が行い
良い方向に家づくりが進みます。
そのぐらい大工さん「棟梁」は
木造住宅では重要な業者さんなのです。
その重要な業者さんである
棟梁を大切にしたいですし、
もっと技術も求めたいです。
年齢なんて関係なく、
時代は変化して進化していくので、
頭は柔らかくして意見を素直に聞いて頂き、
現場で腕を存分に振るってもらう
「場作り」が私たちの使命だと感じております。
木造建築にこだわり、
国産材を大切に扱う工務店には
それを支える業者さんが沢山おられます。
私は業者さんを大事にしたいですし、
棟梁と同じく技術を求めます。
しかし今の住宅業界は技術を
求める場が少なくなっています。
その原因の大きな要因は
業界にもあるのですが、
何も考えずに簡単に判断をする
消費者にもあると私は思います。
一生に一回かもしれない
家を建てるという行為を簡単に考えすぎる。
後で後悔しないならいいんです。
でもこれだけリフォーム業界が忙しく、
リノベーションという言葉が普及をして、
リノベ専門業者がいる現状自体に
私は疑いを持って欲しいと思います。
「暑い、寒い」
「最近、光熱費が高い」
「窓の結露は仕方ない」
「ぼちぼちリフォームの時期か」
「築30年なので建て替えようか」
この結果の原因は何ですか?
と私は言いたい。
築数十年の家では残念ながら
こんな事は当たり前かも知れませんが、
問題は今建てている新築でも
このような家が沢山あるという事です。
当社が作る家は、
「涼しくて暖かい」
「光熱費は安い」
「結露は常識的な使い方ならしない」
「将来の無駄なリフォームは必要がない」
「100年は建て替えしないように
耐久性を考えて作っている」
これには明確な理由があります。
一生に一回の高い買い物をして頂いた施主様が、
将来無駄なリフォーム費用を
支払わないような耐久性、
毎月発生する光熱費の削減が出来る家、
最善な空気環境を作るには、
棟梁を始めとする業者さんとの
技術を高める場が重要なのです。
しかし、
家づくりを生業にしている身として、
棟梁と社員が技術論で諸々と
議論しているのは最高ですね。
現場の声もしっかりと聞いて、
社内で改善して現場に戻す。
これの繰り返しです。