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2024年11月07日 社長ブログ
今はこれ、来年はこれという選択
住宅業界ではセミナーブームになっております。
理由は2つあるかと思います。
①セミナーの開催場所まで実際に出向く必要があったが、
コロナ禍になりオンラインで受講出来るようになった
②断熱等性能等級、4号特例縮小などの法改正があった
以前からセミナーの受講はよくしていたので、
特に①は個人的にも大きいと感じます。
どうしても受講したいセミナーでは東京まで行っていましたので
本当に便利になったと思います。
※余談ですがオンラインで受講するセミナーはウェビナーと言います。
そんな状況ですので週に1度程度はウェビナーを
受講していますが気になる事があります。
例えば②の断熱等性能等級は2025年4月から等級4が義務化されます。
大阪は断熱地域区分6エリアですのでUA値は0.87となります。
UA値0.87は大変レベルが低いのですが、
2030年から等級は5に引き上げられる事も決まっております。
※等級5はUA値0.6でいわゆるZEH住宅です
断熱等性能等級についてはここでは詳しく述べませんが、
この流れに乗り前述のウェビナーブームになっています。
鼻息が荒いのは、
住宅コンサル
断熱メーカー
資材を扱うメーカー
が多いです。ここでいつも感じる事が
2025年4月から等級4が義務化になる事なんて
数年前から国は発表をしていますし、
今後、住宅業界が目指すロードマップも分かる訳です。
にも関わらず、今現在作っている家を2025年4月までは
等級●、2025年4月以降は等級▲と考えを変えていく事です。
少し勉強をすれば分かる事ですが、
等級4は本当に論外です。寒くて暑い家になります。
ではベストな等級はどれか?となりますが、
それは建てる地域、敷地、方角などに影響を受けますので
一概には言えませんが、私が思う等級マストは6です。※UA値0.46
それでも方角、窓、空調計画などにより温度ムラも大きい家になります。
何度も言いますが、少し勉強をすれば分かる事なんです。
体感を出来る場所もあります。
2024年11月現在でやらない選択を取り、
レベルの低い家を建て、そのタイミングがくれば最低限の家を建てて
法はクリアしていると考える。
あるいは「等級4ではなく当社は5が標準なので国が求めているレベルより高いです」
このような考えが出る未来がくる事は明らかです。
私たち住宅業界が作る家は実際に住む人がいる事を
もっと真剣に考えないといけません。
つまり今、この仕様でいい。
という考えなら法的にクリアしていても
近い将来既存不適格物件になる事はもちろんの事、
そもそも暑くて寒い家に一生住み続ける選択しかない家を
我々が提供したという事実です。
何故いま良いと分かっている事をしないのか?
都度のタイミングでしかやらないのか?
理由は複数考えられますが、代表的な事は、
コストが上がるから売りにくくなる
今の仕様を変更すると面倒
法的にクリアすればいいという単純な考え
プロとして勉強をしていない、意識が低い
こんな感じでは無いでしょうか。
ブログでも言ってますが、今はデザインが流行りです。
インスタがあるからです。
見た目が好み
↓
問い合わせ
この流れです。
写真では家の暖かさや光熱費の安さ、
地震の強さ、柱直下率、結露の検討などは一切分かりません。
もっと、住宅業界は早急に学び、
今後必要な家を「今すぐ」作る事をしないといけません。
何年後にこう変える、ではなく、
今です。今からすぐに変えないとダメなんです。
住宅コンサルや物売りのメーカーに煽られる住宅業界ではダメです。