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2025年04月08日 社長ブログ 社長コラム

正しい知識:床材編

 

新築を建てる際に、室内の選定は楽しい作業です。

 

内装の打合せはインテリアに関わるので、

ご家族で、「ああでもない」「こうでもない」

と言いながら選定をしていくと思います。

 

内装インテリアに関わる、

今回は床材を考えます。

 

床材には、

 

・フローリング(以下フロア)

・クッションフロア(以下、CF)

・畳

・タイル

 

上記に分類されます。

 

  • フロア

現在の家ではほぼ床材はフロアになりますが、

フロア材の中にも、

 

・無垢材

・合板フロア

 

と分かれます。

 

それぞれのメリット、デメリットがありますが、

注意点は将来のメンテナンスです。

 

新築の際には綺麗な床材でも毎日必ず踏む、

床材には耐久性が求められます。

 

しかしいくら耐久性があったとしても、

毎日踏み、机はソファーなどの重量もあり、

家の中でも痛むスピードが早い箇所になります。

 

床材が将来痛んだ際には、

 

A:補修

B:一部張り替え

C:部屋ごと張り替え

 

このように選択が分かれます。

 

A:補修

合板フロアはパテ補修などで対応出来ますので、

補修は安易に行えます。しかし専門業者に依頼をする必要が

あるので有料となります。

 

B:一部張り替え

傷んだ箇所の床材のみ交換をするという事です。

合板フロアでも無垢のフロアでも

可能ですが、フロアは実(さね)加工がしているので、

途中の床材1枚のみを捲る事は安易ではありませんが可能です。

同じく有償工事となります。

また、痛んだ箇所のみの床材張り替えでは、

見た目問題が出ます。

無垢材では痛んだ箇所のみの交換をした際には

当初の見た目は違いますが、

時間が経つと周りの床材と色も馴染み、

結果的には同じ見た目になります。

 

C:部屋ごと張り替え

一番間違いのない方法ですが一番高額となります。

こうならないように耐久性がある床材を選定して欲しいと思います。

 

補足説明として、フロアは前述の説明の通り、

簡単には張り替えが出来ません。

実問題以外にも、施工する際に強力なボンドで

床材を下地材に接着しています。

更に専用釘で何か所も止付けていますので、

簡単に捲れないのです。

 

捲る際には床の下地材(剛床と言います)の表面も

一緒に捲れるので、下地材も交換や補修をする可能性が高いです。

 

また、床材を張ってからキッチンや巾木など施工をしているので、

キッチンなどの下も張り替えるにはキッチンを一旦外す必要もあります。

 

このように簡単にはいきません。

 

外壁に埋まっているサッシと同じく、

床材にはコストをかけて将来張り替える必要がない、

床材の選定をして欲しいと思います。

 

そのような事から考えると、無垢材はお勧めです。

そして無垢材を使うなら、国産材を使う選択もして下さい。

無垢材の材種によりますが、

現在新築で使用されている、

合板フローリングと無垢材のフロアは価格がほぼ変わらない

材種も沢山あります。

 

それなのになぜ無垢材を使わないのか?と

なりますが、自然素材である無垢材のフロア材は、

収縮や見た目の節なども問題により、

後々のクレームが怖いので、見た目が良い

合板フロアを選択する会社が殆どなのです。

 

しかし、何度も申しますが、

新築の際にはいくら綺麗でも、

将来的に痛んだ際に合板フロアの

補修はパテ補修などしか出来ないので、

補修が簡単である無垢材も選択の1つに

して欲しいと思います。

 

因みに、床暖房が欲しいと言われる方が多いですが、

弊社では床暖房を新築で採用した事は

1件もありません。

 

理由は必要ないからです。

 

合板フロアと無垢材では冷たさの

感じ方が随分と違います。

 

無垢材は蓄熱性もあるので、エアコンなどの

熱を蓄熱する効果もあります。

 

また、無垢材の厚みを30mmにすると、

更に冷たさは改善します。

 

見た目が良いが、将来補修方法の選択肢が限られており、

かつフロアの張り替えが困難という事を考えると

やはり床には無垢材は適していると思います。

 

何より床材を無垢にした、あなたの選択が、

この国の森や林業の役に立つのです。

 

  • クッションフロア(以下、CF)

CFは水回りに使用する事が多いです。

特に洗面脱衣室は、ほぼCFを選択している

会社さんが多いです。

 

・洗面脱脂質

・トイレ

 

この場所の床はCFが向いていると思います。

またメンテナンスで考えても、

既存のCFの上からも張る事も出来ますし、

捲ってからの張り直しも比較的安易に行えます。

 

しかし、施工の順番問題があり、

CFを張ってから便器の取り付けを行いますので、

器具の脱着は必要となります。

※洗面化粧台、洗濯パンなども同様です

 

畳は今では随分で減りました。

昔の家はほぼ畳でしたが、合板フロアが

安価で大量生産された事により、

畳が少なくなりました。

 

畳=和室のイメージがあるかも知れませんが、

LDKの一部に畳コーナーを計画する事も出来ますし、

フローリングの一部に畳を張り、フラットにする事も可能です。

畳は熱を伝えにくいので冷たさでは言えば冬にも適しています。

メンテナンス面でも畳は表替えが出来ます。

つまり畳本体を交換しなくても、表のみの交換が可能なのです。

 

 

  • タイル

床材にタイルを使う家はそこまで多くはありませんが、

採用している家も見かけます。

但し、冷たさ、割れた場合などを考えると、

採用する場所の選択は要注意かと思います。

 

また、価格的には高価となります。

タイルはトイレの床には向いているとは思いますが、

冬の冷たさ問題をどう考えるか、かと思います。

 

 

この情報がお役に立てれば幸いです。