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2025年05月01日 社長ブログ 社長コラム

失敗しない土地選び:方角、隣棟の配置、隣棟の高さ編

 

家を建てる方は、土地あり、土地無しに分かれます。

 

土地が無い方は土地から探す事になりますが、

購入するまでに沢山のポイントがあります。

 

失敗しない土地選びシリーズでは、

確実に抑えておきたいポイントを

複数回に分けてお知らせしていきます。

 

第2回目は方角、隣棟の配置、隣棟の高さ編です。

 

実際に家を建てる我々は、

敷地(土地)調査に行く際には、

非常に重要な項目となります。

 

●方角

建築をする際には敷地は道路に

必ず面している事が法律で定められておりますが、

どの方角に面しているのかはとても重要です。

 

南面が一番良いと考える方が多いですが、

これは誤解です。

 

もちろん南面は日当たりが良いのですが、

1方道路の南面とした場合、

敷地の間口が7m程度の長方形の土地の場合では

駐車位置、間取りの事を考えれば、

1階の日当たりはそこまで期待出来ません。

 

3階建てを計画している場合は、

前の家も3階建ての可能性が高く、

その建物の高さが自分の家の日当たりに影響がいきます。

 

他には、用途地域です。

第一種低層住居専用地域では

斜線制限が厳しくかかります。

 

北側斜線問題です。

 

(敷地条件)

前述の一方道路に面している土地の条件の場合

方角:西道路

土地の間口:7m

土地の奥行:14m

面積:98㎡(約29.6坪)

建ぺい率:40%

容積率:80%

 

この土地の条件では道路から向かって左側が北側になり、

奥行きは14mもあります。

間口が広くはない、長方形の土地なので、

建物のプランも長方形になります。

この長辺側の14mに北側斜線制限がかかります。

つまり、プランは制限され自由度が無くなります。

 

このように、方角はプランに影響を及ぼすので、

必ず方角とプランを確認する必要があります。

 

●隣棟の配置

いわゆるポツンと一軒家なら良いのですが、

現実的ではありません。

 

大阪では周り3方向に囲まれているのは

よくある条件です。

 

ここでお隣の家の配置を測ります。

 

またお隣の窓の位置なども重要な確認項目です。

 

ここで法律の話になりますが、隣棟までの距離も重要です。

建築基準法では隣棟までの

距離の制限は基本的にはありませんが、

民法では50センチ以上の

距離を離す事が明記されております。

隣の建物の外壁が境界ギリギリで

建てている場合では、

当該地の建物配置計画にも

かなり影響がいきますので、

隣棟の配置計画は重要なのです。

 

 

●隣棟の高さ

隣棟の高さを詳細に測る事は難しいですが、

おおよその高さを測る事は可能です。

 

隣棟の高さは日当たりに影響を及ぼします。

 

また、仮にお隣が平屋でも将来的には

2階建てになるかもしれませんし、

3階建ての建築が可能のエリアでは、

平屋からの建て替えで3階建てになるかもしれません。

 

以上が、土地選びの際に私どもが確認をする項目の1つである、

方角、隣棟の配置、隣棟の高さの概要になります。

 

最後にここからが重要なのですが、

現地で確認をしてきた方角、隣棟の配置、高さを

当該地である敷地に落とし込み、

シミュレーションを行います。

 

この作業をする事が一番の目的なのです。

 

まずは、架空のプランにて、

風の通り方、光度、日当たり、日陰を検討します。

 

土地では絶対に変更が出来ない項目があります。

 

それは、方角、敷地と道路の配置関係、隣棟の配置や高さです。

 

お隣さんが建替えをする場合、多少状況は変化しますが、

方角や道路の関係性は将来もこのままなのです。

 

という事は、今の敷地状況から読み解いて、

プランに反映させていく作業をしていけば、

この敷地にベストな配置計画や

プランの最適解が導き出されるのです。

 

失敗しない土地選びというコラムなのに、

内容がずれているかのような内容ですが、

あくまでの今回の内容は土地を選ぶ為に

事前確認をする項目です。

 

不動産屋には出来ない事ですし、

購入を検討している方にも出来ない事なのです。

 

検討をしている敷地は必ず実際に建てる建築屋目線で

調査をしてもらう事を忘れないで下さい。

 

この情報がお役に立てれば幸いです。