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2025年05月15日 社長ブログ

手書き図面

 

今ではその機会はほぼありませんが、

図面を書く時があります。

 

図面を書くというか、収まりを考える時に

書く事が多いです。

 

昨年、ご依頼を受けて、

とある会社様の建物を建てましたが、

本物志向の会社様でしたので、

全て化粧材で建築をしました。

 

そのような建築物は沢山の収まりがあるので、

図面を書いて検討をする必要があります。

 

もちろんJWやCADで書いたらいいのですが、

どうもいい感じで書けません。

 

手書きで書いた方が

しっくりとくるんですよね。

 

と言う訳で先日新たな

手書き図面を書きました。

 

自分が収まりや意匠を考え、

大工さんと打合せをする際に

変更もありますが、

その変更は更に良い方向にいく事が多いです。

 

ですが、その為にはかなり考えながら

図面を書く必要があります。

 

職人は図面を見ればすぐに分ります。

 

「適当に書いているな、、こんな図面なら見んでもええわ」

 

「よう考えて書いているな、、細かく見ないとやばいな、、」

 

後者の方が職人さんにスイッチが入り、

お互い同じ方向に向いて物づくりが出来るのです。

 

このスイッチを入れる為の図面は、

綺麗な図面である必要はないと思っています。

 

そんな事より、

 

どれだけ考えて書いたのか。

 

これにつきます。

 

その為には現場で覚える事は

やはり沢山あるのです。

 

今のご時世、間取りは

ソフトでどうにでもなります。

 

そして近い将来、

AIが間取りを書くと私は予想しています。

 

学習能力があるAIですので、

間取りを依頼しても、

今までの傾向を瞬時に読み取り、

サクッと書いてくれる時代は必ずきます。

 

そうなればプランを考える事をどれだけ

真剣に時間を使うのか?

 

興味深い所です。

 

しかし、私が書いているような

収まり図面は流石にAIでも

まだまだ不可能です。

 

それは何故かと言うと、

正解がないからです。

 

収まりは、

 

意匠(見た目などのデザイン)

構造(壊れたりしないか)

性能(断熱、気密など)

材料(素材の選定)

 

このように沢山の検討が必要であり、

正解がありません。

 

ある意味、全て正解であり全て不正解なのです。

 

これは人間が今後もやる必要があります。

 

だからこそ、

血の通った図面を書きたいものです。