当たり前基準:耐久性編 | 更新情報|縁 創建工房 | 大阪 寝屋川 枚方で自然素材・高寿命の注文住宅・リフォーム・健康住宅

Model House

更新情報

2025年05月20日 社長ブログ 社長コラム

当たり前基準:耐久性編

 

以前からブログでもコラムでも、

当社が主催する家づくり寺子屋®、

まみたんセミナーなどでも何度も同じ事を

お伝えしている事があります。

 

せっかく家を建てるなら、

最低基準の性能を担保しましょう。

という事です。

 

最低基準=当たり前基準

 

だと考えます。

 

大切な事ですので、繰り返し何度もお伝えしますが、

 

最低基準の性能とは、

 

断熱性能+気密性能

耐震性能

耐久性

 

上記項目となります。

 

あなたがどこで建てても、

金額がいくらでも新築でもリノベでも、

この項目は必須項目だと考えます。

 

今から建てる皆さんに

 

「当たり前基準」をお伝えしていきます。

 

今回は当たり前基準:耐久性編です。

 

家づくりの当たり前基準は他の記事

・断熱性能、気密性能編

・耐震性能編

 

にて、述べました。

 

「性能」という言葉が住宅業界や

国の基準に浸透してきたのは良い流れです。

 

しかし残念ながら、

耐久性能の「基準」は今もありません。

 

そして、今後も定義されることはないでしょう。

 

なぜなら、耐久性は環境・素材・使い方など

多くの要素に左右され、

数値化・統一が極めて難しいからです。

 

でも、だからといって、

「耐久性は考えなくていい」ではありません。

 

むしろ無視すれば、明確な未来が待っています。

 

・築10年でリフォームが必要になる

・築30年で建て替えになる

・35年ローンの途中で、また家を建て直すことに…

 

そんな未来を望みますか?

 

もし「家ってそういうもの」と思うなら、

この記事は必要ないかもしれません。

 

しかし、「50年、100年と住み継がれる家を建てたい」と思うなら、

「耐久性」こそが当たり前基準と考えて頂きたい。

 

断熱・気密・耐震性能などの「数値で見える性能」も、

家が傷んでしまえば、そもそも維持ができません。

 

つまり、耐久性があってこそ、他の性能も活きるのです。

 

その為の耐久性を検討する際のポイントとしては、

まずは室内ではなく、「室外」の事を考えます。

 

具体的には、屋根と外壁が重要です。

 

・屋根材は長寿命のものか?

・屋根の勾配(角度)は適正か?

・外壁の素材は風雨に耐えるか?

・軒は十分に出ているか? 外壁を守れているか?

 

このような事を配慮だけでも

家は随分と長持ちするのです。

 

軸に考えるキーワードはあくまでも

「長持ち」であり、

デザインではありません。

 

さらに、壁の中の湿気対策も

忘れてはいけません。

内部結露は目に見えないため、

気づかないうちに家を傷めてしまいます。

 

まさに構造を腐らせ、家を傷める大敵です。

 

・通気層は確保されているか?

・透湿防水シートは適切か?

・雨水が入った場合に屋外に排出できる仕組みはあるか?

※関連記事:「通気を考える」

「透湿防水シートを考える」も参照ください。

 

また、断熱材の選定や透湿抵抗値の検討も、

すべては「長持ちする家」をつくるために必要な知識です。

 

海外のように一度家を建てると、

100年は建て替えをしない事が

業界の当たり前基準になる事を

願うばかりですが、ならないとも思っています。

 

それは、経済が回らないからです。

 

戦後に大量に建てられた住宅は、

築30年程度で建て替えられるケースが

非常に多いのが現実です。

 

これは「人・モノ・金」が動き、

経済が回る構造でもあります。

 

しかし、今こそ私たちは

環境のこと、資源のこと、

そして家族の暮らしの未来を考えるなら、

 

「長く住み続けられる家」を真剣に考えるべきです。

 

私たちは、創業以来「耐久性」を

重要視して家づくりを行ってきました。

その結果、建築後10年を超えても

リフォーム依頼はもちろんありません。

 

これは偶然ではなく、設計段階から

耐久性を重視してきた結果です。

耐久性を考えていない家では

築10年程度のリフォームはよくある話なのです。

 

最初はどの家もキレイで快適です。

でも、時間とともに必ず劣化します。

 

本来の性能を維持できるかどうか。

 

すべては「耐久性」にかかっているのです。

 

この情報がお役に立てれば幸いです。