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2025年06月16日 社長ブログ
仕事とは、誰かの「不」を解消すること
「利益を出さなければ、会社は潰れる」
それは確かに事実です。
でも、私はこうも思います。
「利益を出すこと」だけを目的にした時点で、
仕事は少しずつズレ始める。
私たちは日々、
住宅という高額な商品を扱っています。
けれど、本質的に言えば、
「家」を売っているのではなく、
「暮らし」や「安心」といった目に見えない価値です。
では、その価値とは何か?
私はそれを、
「誰かの不を解消すること」だと考えています。
たとえば、
「家の中が寒い、暑い」
「結露がひどくてカビに悩んでいる」
「光熱費が高い」
「地震が来たら不安」
「毎日、家に帰るのがなんとなく気が重い」
「自分の終の棲家がない」
こういった日々の小さな我慢や不快こそ、
暮らしにおける「不」です。
それを、設計や素材、工法、
そして丁寧な施工で一つひとつ解消していく。
結果として、お客様の表情がふっと緩み、
「この家にしてよかった」と
心から思ってもらえたとき、
それこそが「仕事をした」と
いうことなのだと思います。
利益は、その対価として後からついてくるもの。
目の前のお客様の「不」を見つけて、
誠実に、解消していく。
そういう積み重ねが、
最終的に会社を持続させる力になる。
私はそう信じています。
だから、「売る」ことに
必死になるのではなく、
「何に困っているのか」
「何を大切にしたいのか」
お客様一人ひとりの声に、
ちゃんと耳を傾けたい。
家づくりとは、
目に見えるモノをつくる行為でありながら、
実は目に見えない安心や
幸福感を届ける仕事なんです。
誰かの「不」を見つける感性と、
それを解消する技術と情熱。
その両方があって、
はじめて「仕事」と呼べるのだと、私は思います。
正直に、真っすぐに、進んで行きます。