腕のいい大工が減っていく時代に私たちができること | 更新情報|縁 創建工房 | 大阪 寝屋川 枚方で自然素材・高寿命の注文住宅・リフォーム・健康住宅

Model House

更新情報

NEW

2025年07月03日 社長ブログ

腕のいい大工が減っていく時代に私たちができること

 

「最近、大工って減ってるよね」

 

もう何年も前から、

業界では当たり前のように言われてきた言葉です。

 

実際、現場で納まりを見極め、

図面以上の仕事ができる

「本当に腕のいい大工さん」は年々減っています。

 

今活躍している職人さんたちは、

40代〜60代が中心。

 

そして、その技術や感覚は、

学校では学べない「現場でしか身につかないもの」です。

でも、今の建築業界は、

そうした技術の継承が難しくなっています。

 

効率、利益、納期

 

この3つが現場を支配していて、

「人を育てる余白」がどんどん削られている。

結果として、若い子が「学びながら働く」

ことができなくなっています。

 

でも、それを

「しょうがない」と言ってしまったら、

もう私たちは本物の家づくりを

やめたのと同じだと思うんです。

 

だから、私たちは時間がかかっても

現場に行くことを大事にしています。

どんなに忙しくても、

現場で一緒に納まりを考える。

職人さんの動きを見て、

若手が「なるほど」と感じられる場をつくる。

 

昔は、そうやって背中を見て覚える世界だった。

今はそれを意図的につくらないと残らない。

 

「技術は人が人に伝えるもの」

 

これだけは絶対に合理化できません。

現場で積み上げたものは、

マニュアルでは伝わらない事も沢山あります。

 

私たち工務店の役目は、

ただ「家を建てること」じゃない。

100年後のために、

「家をつくれる人」を育てることだと思うんです。

 

誰かがやるんじゃない。

私たちがやる。

 

私は、

そう覚悟してこの仕事を続けています。