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2025年07月14日 社長ブログ 社長コラム
不定期シリーズ:AIに聞いてみた:「木造住宅を建てる時に通気層は不要ですか?」
AIの進歩は目まぐるしいスピード感で進んでおります。
今までの日常生活や勉強、
仕事の常識を変えるツールだと思います。
それでもAIを全て受け入れる事が
出来ない方もおられますが、
完全否定は到底出来ません。
AIの情報元は今までの過去膨大な
データベースから最適な回答を出してくれます。
今回のシリーズではAIに家づくりにおいて
様々な質問をしてみたいと思います。
○今回の質問
木造住宅を建てる時に通気層は不要ですか?
●回答
木造住宅を建てる際に通気層は基本的に必要です。
通気層の主な役割は以下のとおりです:
■通気層の目的
1、湿気の排出
・建物内部や外部から侵入した湿気を外に逃がし、壁内の結露を防ぎます。
→ 結露を放置すると、カビ・腐朽菌の繁殖、構造材の劣化につながります。
2、木材の長寿命化
・湿気がこもらないことで、
柱や梁などの構造体を乾燥した状態に
保ちやすくなり耐久性が向上します。
3、断熱材の性能維持
・通気層があることで、
断熱材が湿気にさらされにくくなり、
本来の性能を維持できます。
4、夏の遮熱効果
・屋根や外壁の裏側に通気層があることで、
太陽で温められた空気を効率よく排出し、
屋内の温度上昇を抑える効果も期待できます。
■通気層が不要な場合はある?
基本的には通気層が必要ですが、
以下のような特殊な工法では
「不要(または別の方法で対応)」とされる場合もあります
・外断熱工法(外張り断熱)
断熱材が構造体の外側を完全に覆うことで、
壁体内に湿気が入りにくくなり、
通気層がなくても結露しにくい設計が可能です。
・気密・断熱性が非常に高い設計(パッシブハウス等)
壁体内に湿気が入り込まないほどの
高気密施工がなされている場合は、
通気層の役割を最小限に抑えられるケースもあります。
◆実務上のポイント
日本のように四季があり、
湿度も高い気候では通気層を設けた方が無難で安全です。
とくに以下の部分には通気層が重要です
・外壁(サイディングや木板張りなど)
・屋根(野地板の下など)
以上です。
どうやら外断熱(付加断熱)では通気層が不要でも大丈夫と
回答しているように思ったので追加で質問をしました。
○追加質問
外張り断熱でも通気層は不要ですか?
●回答
良い質問です。結論から言うと――
■外張り断熱でも「通気層は基本的に必要」なケースが多いです。
外張り断熱は、断熱材を構造材の外側に連続して施工する工法で、
壁体内での結露リスクが小さくなるため、
内部側の通気層(柱間の通気など)は不要になることもあります。
しかし、以下の理由から外壁材の外側に
「通気層」を設けるケースが一般的です
◆外張り断熱 + 通気層が必要な理由
1、外壁材裏の結露・湿気対策
・たとえば、外壁材(サイディングなど)の裏側にも
湿気や雨水が侵入するリスクがあるため、
その排出のために通気層が必要。
2、日射による熱気の排出
・夏季に壁表面が熱せられると、
通気層がないと熱がこもりやすくなり、
屋内への熱の侵入が増えるため。
3、通気構法としての標準的な慣習
・日本の建築基準や長期優良住宅認定、
フラット35などでも、「通気構法」が標準仕様として
推奨されていることが多い。
◆通気層が不要になるケース(一部例外)
・仕上げ材が通気性を持ち、
かつ完全に防水された外壁仕様(モノリシックな外装材など)で、
設計者が結露計算を行い、リスクがないと判断した場合。
・高気密・高断熱住宅で、外装材や構造体の間に
空気の移動が完全にコントロールされているケース。
■まとめ
状況
通気層の必要性
外張り断熱(一般的) → 必要(外壁材の外側)
外張り断熱 + 特殊外壁仕様 → 設計次第・不要な場合も
柱間断熱(充填断熱) → 必要(外壁材の内側)
結局のところ、「通気層がいらない」と判断できるかどうかは、
設計者による結露計算や外壁構成の詳細設計に依存します。
以上です。
結局は必要という回答でしたね。
まとめると、
よほどの事が無い限り、
通気層は必要という結果になりました。
この回答には基本、納得です。
この情報がお役に立てれば幸いです。