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2025年07月16日 社長ブログ
帰郷
「とんび」という作品を見ました。
この物語の最後に親子のやりとりがありました。
息子(アキラ)
「親父さ、東京で一緒に住もうよ。
長生きしてほしいけえ、、
親父はさずっと苦労して生きてきたんだからさ」
親父(ヤス)
「アホ わしがここにおらんと、
お前らの逃げて帰る場所がなかろうが」
息子(アキラ)
「え?」
親父(ヤス)
「家のことなんぞ、調子のええ時は忘れたらええ。
ほいでも、何かつらいことがあったら思い出せや。
最後の最後に帰れる場所があるんじゃ思うたら、
ちいとはふんばれるじゃろ」
以上です。
実家がない私ですが、
いま人生をかけて行っている仕事が
このような場面に繋がっている事を考えると、
力をもらえた言葉でした。
沢山のご家族の家づくりをしていますが、
今は小さいお子様のいつでも帰れる家をご家族と一緒に
作れている事は大変貴重で、
唯一無二の仕事だと改めて感じました。
「とんび」に出てくる親父のヤスは令和の時代では
ありえないかも知れませんが、
個人的には大好きです。
不器用ですぐに感情を爆発させる、
このような人は昭和の時代にはいましたね。
自分の親父にもどこか被る印象もあり、
お勧めの映画です。
●あらすじ
昭和37年、瀬戸内海に面した備後市。
運送業者のヤスは愛妻の妊娠に嬉しさを隠しきれず、
姉貴分のたえ子や幼なじみの照雲に茶化される日々を過ごしていた。
幼い頃に両親と離別したヤスにとって、
自分の家庭を築くことはこの上ない幸せだった。
やがて息子のアキラが誕生し、
周囲は「とんびが鷹を生んだ」と騒ぎ立てる。
ところがそんな矢先、妻が事故で他界してしまい、
父子2人の生活が始まる。
親の愛を知らぬまま父になったヤスは仲間たちに支えられながら、
不器用にも息子を愛し育て続ける。
そしてある日、誰も語ろうとしない母の死の真相を知りたがるアキラに、
ヤスは大きな嘘をつく。