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2025年08月02日 社長ブログ
“なかったこと”にしないのが、誠実さだと思う
家づくりをしていると、
ちょっとしたミスや手違い、
思わぬズレがどうしても出てくることがあります。
人が関わる以上、完璧なんてない。
でもそこで一番大事なのは、
「どう向き合うか」だと思うんです。
「まぁバレへんやろ」
「このままでええか」と思えば、
なかったことにもできる。
でも、それを自分の中で見過ごした瞬間に、
仕事の質が落ちるんです。
“なかったこと”にしない。
それは、誰のためでもなく、
自分自身への誠実さです。
たとえば、釘の打ち直し跡。
誰も気づかへんかもしれんけど、
自分は知ってる。
クロスの端がほんの少し浮いてる。
でも、気にしなければ分からない。
材料の取り違え、
小さな打ち合わせミス、
伝達の抜け…。
大きな問題にならなかったとしても、
小さなほころびは、
いつか信頼のほころびになる。
誠実さは、
「謝れること」
「正直に言えること」
だけでがないと思うんです。
ごまかさずに、
自分の目と手で向き合うこと。
それが一番、難しくて、
真っ直ぐだと思います。
うちのスタッフや職人たちが、
そんな姿勢でいてくれると、
本当に嬉しい。
なにかあっても隠さずに報告してくれる。
「やり直しておきました」と、
何気なく言ってくれる。
そんな“当たり前”の積み重ねが、
信頼される現場をつくっていくんです。
人の心って、
不思議とそういうところを感じ取ります。
“なかったこと”にしない勇気と手間が、
本当の信頼をつくっていく。
私は、そう思っています。