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2025年09月18日 社長ブログ
家族の会話が“増える家、減る家”
家づくりを考えるとき、
多くの人は「間取り」や「収納」、
「デザイン」に目がいきます。
もちろんそれらは大切ですが、
私が家づくりを通して強く感じるのは、
家のつくり方次第で家族の会話が
増えることもあれば、
逆に減ってしまうことも
あるということです。
たとえば、
リビングを家の中心に配置し、
自然と家族が集まる動線を作ると、
日常の会話は自然と増えます。
帰宅したときに必ずリビングを通る間取りは、
顔を合わせるきっかけになり、
何気ない会話が生まれます。
一方で、玄関からすぐ個室に行ける
間取りは便利ですが、
会話のチャンスを減らしてしまうことがあります。
また、キッチンも重要です。
閉じた空間にすると家事中の会話は減りますが、
リビングとつながった対面式にすると、
調理しながら家族とコミュニケーションが取れます。
小さな工夫ひとつで、
暮らしの中の会話量は大きく変わります。
さらに、居心地の良い共用空間が
あるかどうかもポイントです。
リビングが狭くて落ち着かないと、
家族それぞれが個室にこもりがちになります。
広さだけでなく、
光の入り方や空気の流れ、
家具の配置によっても
「ここに居たい」と思える空間か
どうかは変わります。
もちろん、
会話は間取りだけで
生まれるものではありません。
しかし、
家の設計が家族の距離感をつくるのは事実です。
会話が自然と増える家は、
家族の絆も強くなる。
逆に会話が減る家は、
心の距離も遠くなっていくように感じます。
私たちはこれからも、
ただ快適な空間をつくるのではなく、
「家族の時間」を豊かにできる家を
提案し続けたいと思います。