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2025年10月11日 社長ブログ 社長コラム

独り言研修シリーズ:熱いまま最後まで届ける

 

最近、

「伝わっていないな」

と感じることがありました。

 

自分では一生懸命伝えているつもりでも、

相手にはその“熱”が届いていない。

言葉は届いているはずなのに、

何かがズレている、、

 

そんなとき、ふと思い出したんです。

昔から自分がずっと意識してきた“あること”を。

 

それは、「温度感」であり、

“熱いまま最後まで届けること”の大切さです。

 

私は、温度感をいつも意識しています。

 

いわゆる「熱感」です。

 

どんな仕事にも、

温度があると思っています。

 

人が人に何かを伝えるとき、

モノを作るとき、思いを受け継ぐとき、

そこには必ず“熱”が存在している。

 

それがあるかないかで、

同じ出来事でも結果は

まったく違ってきます。

 

よく、川上から川下へと

流れる流れにたとえて考えるのですが、

川上、つまり最初に誰かの想いが

生まれた地点を100℃とすると、

その熱をどこまで保って届けられるか?というのが、

私のひとつのこだわりです。

 

たとえば、お客様の「家を建てたい」という想い。

それは営業担当との打ち合わせから始まり、

設計に受け継がれ、工務へ、

そして現場の職人さんへと流れていきます。

 

この“流れ”の中で、

温度はどうしても下がりやすい。

 

誰かが「自分の仕事だけ」と思ってしまえば、

熱は冷めていきます。

最初は100℃あった想いが、途中で80℃、60℃、

ひどい時は40℃になって現場に届くこともある。

 

そうなってしまうと、

もうそれは“同じ家づくり”ではないんです。

 

理想は、

100℃の熱が130℃で届けること。

いや、もっと言えば150℃、

200℃になってほしい。

 

「そんな事は無理でしょ?」

と思われるかもしれませんが、

私は本気でそう思っています。

 

私が受け取る時点で100℃なら

100℃のまま渡してもダメなんです。

 

自分の熱でもっと熱くしてから相手に渡す。

 

更には、

「この人に渡すと熱が冷めるかも知れんから、

130℃ではなく、150℃にして渡そう。」

 

それくらい、ひとつひとつの流れに熱を込める。

正直、しんどいです。

でも、それが私の役割であり覚悟でもあります。

 

この「温度感の維持」こそが、

家づくりにおいてはとても大切なんです。

 

家づくりは、

モノづくりであると同時に、

想いのリレーでもあります。

だから、バトンを渡すときに

“温度”も一緒に渡さないといけない。

 

情報だけでは足りない。

図面だけでも足りない。

 

そこに

「この家を、どんな想いでつくっているのか」

が乗っていないと、

ただの作業になってしまう。

 

実はこの温度感、

すぐに分かるんです。

 

例えば実際に家づくりをしている、

現場での職人さんが“住む人のことを

本気で考えて”動いている時には、

間違いなく熱があります。

言葉なんて交わさなくても分かる。

現場に漂う空気、手の動き、目の真剣さ、

全部に“想い”が宿っている。

 

逆に、温度が下がっているときは、

空気が冷たい。

目に見える工程は進んでいても、

魂が入っていない。

 

だから私は、

常に場の空気感を感じ取ろうとします。

担当や部署、現場の温度が下がっていないか。

関わる人たちの中に、

「ただのルーティン」に

なってしまっている人はいないか。

 

温度を保ち続けることは、本当に難しい。

でも、それをやるのが

私たちプロの仕事です。

 

お客様が

「この人たちに任せて良かった」

と思ってくれる瞬間、

それは完成した家の見た目ではなく、

「ここまで丁寧に想ってくれたんだ」

と感じてもらえた瞬間だと思うのです。

 

いかに熱を絶やさず、

最後まで届けるか。

 

この意識を、

ひとりでも多くの仲間が持ってくれたら、

家づくりの現場はもっと変わる。

そんな気がしています。

 

これは、

誰かひとりが頑張ればいいという

話ではありません。

 

関わる全員が少しずつでも

「熱を伝える」ことを意識するだけで、

家づくりの現場は、

確実に変わっていく。

 

お客様の笑顔の奥にある「想い」に、

私たちの“本気”がどれだけ応えられるか。

 

それが、

私の仕事の原点であり、

今日もまた、

前を向いて動く理由でもあります。