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2025年10月13日 社長ブログ
営業トークはいらない、”共感”があれば人は動く
私はこの仕事をしていて、
よく感じることがあります。
「人は理屈で動くのではなく想いで動く」
ということです。
もちろん、
家づくりには数字や根拠が必要です。
また実績や経験も重要です。
断熱性能、耐震性、
メンテナンスコスト、
予算のバランス…
どれも大切な判断材料ですし、
私たちプロがきちんと
説明しなければいけません。
でも、説明だけで人は
決断できるでしょうか?
たとえば、
「この断熱材は性能が高いから光熱費が下がります」
と言われたとします。
確かに正しい話です。
でも、それだけでは“欲しい”という
気持ちにはつながらない。
一方で、
「冬でも朝起きて寒くない家にしたいですよね」
「お子さんが床に寝転んでも安心できる環境にしたいですよね」
こういう言葉の方が、
お客様の心にすっと入っていきます。
なぜなら、それは“数字の話”ではなく、
“暮らしの実感”に寄り添っているからです。
私は営業トークというものを、
意識していません。
大事にしているのは
「相手の気持ちに共感できるかどうか」です。
「どういう暮らしがしたいのか」
「なぜその要望を持っているのか」
「その背景には、どんな思いや体験があるのか」
そこに耳を傾けていくと、
自然と会話の中に“共感”が生まれます。
共感が生まれると、
お客様は安心して本音を話してくれる。
そして、その本音を形にした家こそが、
本当に満足していただける
住まいになるのです。
営業トークは”一方通行”です。
「いいですよ、すごいですよ」
と言うような姿勢では、
信頼は生まれません。
そもそも人は他人の自慢話が嫌いです。
共感とは”双方向”です。
「そういう暮らしがしたいんですね」
「なるほど、それならこういう方法もありますよ」
お互いの想いが行き来する中で、
信頼関係が少しずつ築かれていきます。
だからこそ思います。
お客様に「ご契約してもらうこと」がゴールではない。
「この人と一緒に家をつくりたい」と思っていただけること。
それこそが本当のスタートだと考えています。
営業トークなんていらない。
必要なのは、
ただ相手の気持ちに寄り添い、
”共感”すること。
それができれば、人は自然と前に進む。
実にシンプルな事なのです。