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2025年10月29日 社長ブログ

家は“形”ではなく、“環境”をつくる器

 

家づくりをしていると、

多くのお客様が最初に思い描かれるのは

「形」です。

 

外観のデザインや間取り、

キッチンの仕様、床や壁の素材

 

もちろんそれらは大切な要素ですし、

日々の暮らしに直結する

楽しみでもあります。

 

しかし、家というのは本質的に

「形」そのものが目的ではありません。

 

本当に大切なのは、

その家がどんな

「環境」を生み出すかです。

 

例えば、夏の夜。

エアコンを強くかけなくても

涼しく眠れる室内環境。

 

冬の朝。

布団から出るときに

震える必要がない暖かさ。

 

こうした“当たり前”の快適さは、

外からは見えない性能が支えています。

 

断熱・気密・換気、構造、

そして快適さを追求した壁構成や、

通気、窓の配置計画など。

 

それらが整って初めて

「心地よい環境」が実現します。

 

また、環境は温度や湿度といった

物理的な要素だけではありません。

 

実際に触れる素材の選択はもちろんの事、

家族が集まりやすいリビング、

落ち着いて集中できる書斎、

庭に面した窓から差し込む光。

 

そうした設計の工夫が、

家族の関係性や日々の気持ちに

大きく影響します。

 

私はこれまで多くのお客様から

「住んでから気づきました」

という言葉をいただきました。

 

「前よりも家族の会話が増えた」

「家にいる時間が好きになった」

 

これらはすべて、

“環境”の力によるものだと思います。

 

決して、好きなデザイン(形)に

したから環境が良くなったという事を

聞いた事は一度もありません。

 

つまり、形だけを優先して

環境を軽視した家は、

必ずどこかで不満が生まれます。

 

見た目は立派でも、

夏は暑く冬は寒い。

 

今流行している間取りにしたのに、

暮らしづらい。

 

それでは本末転倒です。

 

家は「形」を競うものではなく、

「環境」をつくる器です。

 

そこに、どんな空気が流れ、

どんな会話が生まれるか。

そこに暮らす人がどんな気持ちで

一日を始め、終えるのか。

 

それを支えるのが、

本当の家づくりだと

私は考えています。

 

これからも私たちは、

“形”を整えるだけではなく、

“環境”を整える家づくりを

大切にしていきます。

 

それが100年先まで価値を残す、

本物の家づくりにつながると

信じているからです。