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2025年11月18日 社長ブログ
“本音”を引き出せたとき、家づくりは加速する

家づくりの打合せをしていると、
お客様は最初、遠慮や体裁の中で
話をされることが多いと感じます。
「予算もあるし、あまり贅沢は言えない」
「こんなことを言ったら笑われるかな」
「専門家に任せた方がいいだろう」
そんな思いから、
本音を隠してしまうのです。
でも、本音を引き出せなければ、
本当に満足できる家はできません。
表面的な要望だけを形にしても、
暮らしの深い部分までは
解決できないからです。
例えば「明るいリビングがいい」という言葉。
その裏にある本音は、
「家族で集まる時間を大切にしたい」
かもしれません。
「収納を多くしたい」という声の背景には、
「散らかって見えるのが嫌だ」
「片付けが苦手だから助けてほしい」
という思いが隠れているかもしれません。
その本音に気づいた瞬間、
提案は大きく変わります。
本音を語っていただくためには、
こちらの姿勢が問われます。
お客様が安心して心を開けるように、
誠実に耳を傾けること。
否定せずに受け止め、
「なるほど、それならこうしましょう」と応えること。
この繰り返しが信頼につながり、
やがて「実は……」と本音を話してくださるのです。
そして不思議なことに、
本音が出た途端、
家づくりは一気に加速します。
お客様も私たちも
同じ方向を向けるからです。
「こうしようかな」から、
「本当はこうしたい」に変わったとき、
設計も施工も迷いがなくなり、
家づくりがぐっと前に進みます。
だから私は、表面的な要望にとどまらず、
その奥にある本音を探し続けたいと思います。
本音を引き出せたとき、
家づくりはただの工事ではなく、
「伴走する家づくり」に変わるのです。