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2021年12月27日 家づくりコラム

合理性=技術力?「これからの家」に必要な技術力とは

家づくりにおける「技術力」と一口にいっても、いろいろあります。
例えばそれは、最新の工法?
また、スピーディに建築できるためのシステムづくりなども、さまざまな技術力によって生み出されているもののひとつ、といっても良いかもしれません。

さて、縁 創建工房の考える「技術力」とは───

合理性=技術力の時代は終わった

大量生産を効率的にすすめること。
これが、昨今の業界の流れです。
「安く」「早く」をモットーにすること=合理的にいかに早く創り上げるか。
そのために、さまざまな合理性のある工法やシステムが生み出され、技術力が研鑽されてきました。

しかし、私たちは「もう今やこんな時代は終焉を迎えているのではないか?」と思っています。
なぜなら、これから続く時代は、人口は減少するうえに超高齢社会。
家は建ち尽くし、今までのように大量に建てられることはなくなっていくでしょう。

「技術力」とは「ものづくり力」

こうした流れからも、「今からの家」に求められるのは、耐久性を重視した長く大切に住み続けられる家。
また、超高齢社会において重要なのは前回のコラムでお話したとおり、健康寿命を伸ばすことのできる家づくりが必要です。

現在、日本人の平均寿命は81〜87歳といわれています。(2020年厚生労働省集計による)
しかし、実は多くの方が77歳頃からその寿命を全うするまでの8年程度の間、健康を害し病院に通い続けたり、寝たきりになっているというのが現状です。
その原因のひとつとなっているのが、住環境といわれています。

その住環境を改善させ、健康寿命に貢献できる家づくりを実現させるためには、家づくりを手掛ける創り手に「考える力」が必要です。
その考える力の礎は、裏打ちされた技術力にあると考えます。

私たち、創建工房の考える技術力とは、家づくりそのものに必要な、専門家の指先から、頭脳から、知識から生まれる真摯な「ものづくり力」です。

「ものづくり」はめんどくさい

家づくりにおいて、さまざまなことを思考するためには、創り手としての技術力が必要なのは、その考えをいざチャレンジしよう!と思ったときに、自らが施工する技術がないとトライすることもできないから。
このように、「ものづくり」には手間がかかります。
手間がかかる、ということは、コストもかかります。

ですから、私たち創建工房の家づくりは、他人からみると

手間がかかる → 時間がかかる → めんどくさい

そのうえ、いろいろこだわるためお値段も安くありません。

そんなお客さま受けしない家を、なぜわざわざ創っているのか・・・
まさに、自問自答です。

でも、その答えは単純明快。

すべては、「お客さまのお役に立ちたいから」。

この一言に尽きます。

注文住宅だからこその「技術力」

注文住宅は、お客さまお一人おひとりに合わせたフルオーダーメイド。
ひとつとして全く同じ住宅はありません。
だからこそ、さまざまな課題、難題に毎回立ち向かうことになります。
20年以上家づくりを手掛けてきた経験に蓄積された技術の引き出しをもっても、新しい技術力を磨かねば!と粉骨することも日常茶飯事。
そのたびに、技術力が問われ、求められ、乗り越える・・・
そのたびに、個々の技術力も日々アップデートできると感じています。

求められるからこそ、意識も上がる。
そんな相乗効果がもたらす技術力が、私たちの財産かもしれません。

人の手が創造するチカラ

創建工房の家づくりに欠かせない職人は、その手技で「ものづくり」をするプロフェッショナル。
手作業で寸分違わず創り上げる指先には、これまで培ってきた経験値による私たちには見えないセンサーが組み込まれているようです。
大きな工場で、機械によってあらかじめ決められた寸法に成形された材料を組み立てるのとは違い、その現場、現場で毎日、毎回、その場所と向き合い、これから住むご家族のために創る。
それが、職人としての醍醐味でもあります。

そんな想いをより高めるために、創建工房ではちょっとした工夫をしています。

このように、現場ではこの家に住まわれる施主さまがどんなご家族なのか、職人がわかるように施主さまご家族のお顔写真を掲示しています。

また、同じように施主さまにもどんな職人たちが施主さまの家を手掛けているのかわかるように、職人たち、現場監督などその家に携わるメンバー全員の顔写真を掲示しています。
顔が見える。
人がわかる。

それは、施主さまにとってだけでなく、職人にとってもメリットになっています。

「あなたのために創る」

そんな想いが、私たち縁 創建工房の技術力向上の大きな原動力となっています。

技術力が、創建工房の原点。
これからも、”お客さまのために創る”ための技術力を研鑽させ、その技術力から得た知識をもとに、素材にこだわり、確かな性能性、耐久性を高め、「永く健やかに過ごせる大切な家」を創り続けていきたいと思います。