Q & A
家づくりQ&A「家づくり目安箱」
Q.「建築条件付き」の土地は、安くて“おとく”ですよね?
回答
A.実は、業者のほうが“おとく”になっているかも。 セット販売の「数字のマジック」に注意すべし!
土地を購入後、決められた期間に決められた施工業者との間で仕様を決めて契約することが条件になっている建築条件付きの土地。
狙っていたエリアの土地が「建築条件付き」だった ということはよくあることです。
探していた土地がようやく見つかった!
しかも、相場よりも安い!
これは買い! となるのは当然です。
でもこの安さ・・・なぜ安いのか?
少し考えてみましょう。
例えば、土地相場2.000万円エリアで1,500万円の建築条件付きの土地が出ていたとします。
建物価格は2,500万円。
セット販売価格は、4,000万円です。
さてこの内訳。
建築条件付き土地とは不動産会社が指定した建築会社とタッグを組み、セット価格で販売するわけですから正直誰にもわかりません。
本当は土地代(相場通り)2,000万円+建物価格2,000万円=4,000万円
かもしれません。
とはいえ払う総額は同じなのですから、安くてスピーディに進むのであれば施主としてはおとくで便利なサービスだと思えるでしょう。
しかし視点を変えてみれば
立地条件の良い土地をエサに客を引き寄せ提携先の住宅会社で家を建ててもらうことで紹介料をもらったり、不動産会社の子会社に委託することでグループ全体の利益をあげるなど、あらゆるところで土地単体で売るよりも利益を多く得られるような仕組みになっていることが見えてきます。
土地に執着したことで、肝心の建物は思い通りにならなかったり必要以上の費用を上乗せされていたりすることに、あなたがどれだけ納得できるかが大事。
建築条件付きの土地を買おう!と思ったときはぜひこの事実を肝に銘じて検討しましょう。